月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2022.05.01

香川ファイブアローズがB2西地区優勝

 香川ファイブアローズが4月30日の対西宮ストークス戦に80-62で勝利し、B2の2021-22シーズン西地区優勝を決めた。この日の勝利で通算成績を36勝15敗(勝率.706)とした香川は、西地区2位の熊本ヴォルターズが同日の佐賀バルーナーズとの試合に80-103で敗れたことで、5月1日の西宮とのレギュラーシーズン最終戦を待たずに地区優勝が確定した。先のプレーオフ進出決定もクラブ初の出来事だったが、2021-22シーズンは西地区初優勝というクラブ史に輝くシーズンとなった。

 

 2戦先勝の3試合シリーズを戦うプレーオフのクォーターファイナルは5月6日(金)から。高松市総合体育館を舞台に、西地区4位、B2全体7位の佐賀(29勝20敗、勝率.592)との熱戦が待っている。

 


今シーズンの香川は開幕4連勝と好スタートを切り、途中並行して行われた天皇杯でも横浜ビー・コルセアーズ、三遠ネオフェニックスとB1の2クラブを撃破3次ラウンド決勝に進出する大健闘をみせるなど、チーム力の高さを感じさせていた。現在も3月12日の対山形ワイヴァンズ戦から12連勝中と、破竹の勢いを保っている。

 

 最大の得点源として活躍してきたフォワードのテレンス・ウッドベリーは、平均22.9得点がリーグ2位で4.9アシストもリーグ3位。また、ポイントガードのスターターを務める兒玉貴通はリーグ8位の4.2アシストに加えて、得点でも10.2と2桁を記録している。また3Pシューターとして、成功率でウッドベリー(40.5%)に次ぐ37.3%を記録している谷口光貴の活躍も光っている。


FIBAワールドカップ2023予選でオーストラリア代表の一員として日本代表を苦しめたセンターのアンガス・ブラントとパワーフォワードのリース・ヴァーグの存在感も大きい。西地区優勝を決めた西宮との試合ではブラントが18得点イ13リバウンド、ヴァーグも13得点に13リバウンドとオーストラリア代表コンビがそろってダブルダブルを記録し、力強い活躍でチームをけん引していた。

 


西地区初優勝を受け、香川はクラブとして「今シーズンも厳しい社会状況の下で、西地区優勝を達成することができたのは、ブースター・スポンサー・メディア・香川県民の皆さま・試合運営に携わってくださったボランティアや関係者の皆さま、たくさんの方々の温かい応援があったからこそです。香川ファイブアローズ関係者一同、心より御礼申し上げます。5月6日(金)から始まる高松市総合体育館でのクォーターファイナルを勝ち上がることができれば、セミファイナルも皆さまと共にホームで戦うことができます。B2リーグの頂点を目指し、チーム一丸となり全力で戦ってまいりますので、引き続き香川ファイブアローズへの応援をよろしくお願いいたします」と更なる躍進への意欲をコメントとして発信。また、Bリーグの島田慎二チェアマンは「香川ファイブアローズの皆さん、B.LEAGUE B2・初地区優勝、誠におめでとうございます!四国から初のB1クラブ誕生に向けて、香川の盛り上がりを感じています。香川からB1 昇格へ「結束」して挑む舞台は整いました。B2 プレーオフでも活躍を期待しております」とリーグ公式サイトからコメントを発表している。

 

香川ファイブアローズ公式サイト



(月刊バスケットボール)



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