月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2022.04.30

立川ダイスが「ダイスカップ」にてB3参入記者会見を実施!

 来季のB3における最終審査結果が4月14日に発表され、2022-23シーズンからB3参入が決まった新規4クラブ(東京ユナイテッドバスケットボールクラブ、立川ダイス、ヴィアティン三重、湘南ユナイテッドBC)。

 

 このうち立川ダイスが、4月30日にアリーナ立川立飛で入場料無料の「22シーズン ダイスカップ」を開催し、地元の子どもたちやファンが見守る同会場で、B3参入記者会見を実施した。

 

 

写真左から原宏樹氏、森黄州選手、川口哲生氏

 

 もともと立川商工会議所をはじめとした市内経済団体が、立川の街をスポーツで盛り上げるべく、3人制プロバスケットボールチームとして2016年に発足したのが「TACHIKAWA DICE」。3人制バスケ界の“顔”でもある池田千尋が所属し、2018年には3x3の国内最高峰リーグ「3x3.EXE PREMIER」で優勝してFIBA 3x3 World Tourにも出場した実績を持つ強豪チームだ。

 

 2020年からはアリーナ立川立飛を本拠地として活動する一般社団法人多摩スポーツクラブと運営組織を合併。今回の会見に登壇した同社団法人の代表理事・原宏樹氏は「5人制に参入するということで、これまで以上に地域に根を張ったチームとして引き続き活動していきたいと思っていますし、我々のことを知ってもらってアリーナに足を運んでいただきたいと思っています」と語る。

 

 5人制の「立川ダイス」が誕生することで、来シーズンからは5人制と3人制のクラブが並行して活動していくことになる。来賓として会見に出席した立川商工会議所の会頭・川口哲生氏は「5人制と3人制を合わせて通年で活動できることになり、より立川の人々に夢中になってもらえるチームになる。地域とともに発展していくチームとして可能性が見えると思います」とコメント。

 

 5人制クラブの契約第1号選手として発表された#53森黄州をはじめ、中には5人制と3人制の両方で活動していく選手も。当然、ハードなスケジュールとなるが「それができる選手たちだと思っていますし、シーズンの中で成長していってほしい」とTACHIKAWA DICEの統括責任者・山根謙二氏は期待を込める。

 

 これで2022-23シーズン、B1、B2、B3で活動する東京のクラブは全部で7クラブ。その中で“立川ダイスならでは”の色を出していくために、「よりローカルに、地域密着のチームを作っていきたい」と原氏は言う。3人制で培ったスピードあふれる魅力的なバスケットを5人制に生かし、地域の人々に愛されるクラブを作っていきたいところだ。

 

 

会見後にはダイスカップが開催され、参加4チームによる総当たり6試合が行われた。「東京オリンピックを見て分かるとおり、3x3はヨーロッパ勢が強い。僕たちはヨーロッパの強さを目指しつつ1対1の強さを極めていけるようなチームを作っていて、スピード感のある面白いゲームが展開できるのではないかと思うので、注目していいただきたいです」とTACHIKAWA DICEのキャプテン#9池田

 

取材・文・写真/中村麻衣子(月刊バスケットボール)



PICK UP