月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.04.29

ラプターズがシクサーズとのシリーズに敗退 - 渡邊雄太NBA4シーズン目終わる

 日本時間4月29日(北米時間28日)にトロントのスコシアバンク・アリーナで行われたトロント・ラプターズ対フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦でシクサーズが132-97で勝利し、4勝2敗の対戦成績でイースタンカンファレンス・セミファイナル進出を決めた。渡邊は第4Q残り2分14秒から試合終了までプレー。得点はなかったが果敢なドライブからレイアップを放つ場面があった。


シクサーズはカンファレンス・セミファイナルでマイアミ・ヒートと対戦する。

 

 

 

 NBAでのキャリア4シーズン目で初のプレーオフを体験した渡邊は、このシリーズで4試合に出場機会を得、第1戦と第5戦でフィールドゴール1本ずつを成功させた。38試合出場したレギュラーシーズンは、故障やパンデミックとの格闘で浮き沈みの大きな戦いだったが、ロスターの一員として観衆を沸かせた場面もたびたびあった。


レギュラーシーズン中のアベレージは平均11.7分の出場で4.3得点、2.4リバウンド、0.6アシスト、0.3スティール、0.4ブロック。12月13日(北米時間)のサクラメント・キングス戦では12得点にその時点でのキャリアハイとなる11リバウンドで、初のダブルダブルを記録した。また、チーム全体がパンデミックでダメージを受けていた昨年12月26日(同)のクリーブランド・キャバリアーズとの一戦では、いずれもキャリアハイを更新する26得点と13リバウンドで2度目のダブルダブルを達成した。2桁得点はこれらの12試合を含め5度記録している。


2021-22シーズンは渡邊にとって、さまざまなことを我慢しなければならない難しいシーズンだったことだろう。しかし、思うような活躍ができなかった中でも成長が感じられたシーズンを、プレーオフで3連敗から2連勝して第6戦まで引っ張った史上14番目のチームの一員として終えられたことは、大きな収穫だったに違いない。



文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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