NBA

2022.04.27

韓国代表イ ヒュンジュン(デビッドソン大3年)がNBAドラフトへのアーリーエントリーを宣言

 韓国代表として昨年東京2020オリンピック予選とFIBAアジアカップ2021予選で活躍したデビッドソン大3年生のイ ヒュンジュン(英語表記=Hyunjung LEE)が、今年のNBAドラフトへのアーリーエントリーすることを自身のインスタグラムアカウントで明らかにした。


イはオーストラリアにあるNBAグローバル・アカデミーを経てデビッドソン大入りし、2019-20シーズンから同大でプレーしている201cmのシューティングガードだ。フレッシュマンシーズンにはアトランティック10カンファレンス(以下A10)のオールルーキーチームに選出され、2年生だった2020-21シーズンには、フリースロー成功率でA10トップ(50本中45本成功の90.0%)、3P成功率3位(120本中653本成功の44.2%)という好成績を残した。このシーズンにはフィールドゴール成功率も50.8%(195本中99本成功)で、達成が非常に困難とされる“50-40-90”というスタッツラインを実現している。

 


直近の2021-22シーズンには同大をA10レギュラーシーズン制覇に導き、カンファレンス・チャンピオンシップでも準優勝。その過程でA10全体8位にランクインする平均15.8得点、同4位の3P成功数80本を記録し、A10オールカンファレンス・ファーストチームにも選出された。長身でシューティング・レンジの広さが特徴のプレーぶりとその実力から、ゴールデンステイト・ウォリアーズのシューター、クレイ・トンプソンにちなみ「コリアン・クレイ」の異名でも呼ばれるほど、イのポテンシャルは注目を集めている。


現在21歳のイだが、すでに韓国代表でも得点源として頼られる存在でもある。昨年の東京2020オリンピック予選では、ベネズエラ、リトアニアの両代表との2試合でチーム2位の平均14.5得点。アジアカップでは同じくチーム2位となる平均17.3得点に加えて7.5リバウンドもチーム2位という奮闘ぶりだった。

 

©FIBA.AsiaCup2021


イはインスタグラムでの投稿で、「自分のバスケットボールにおけるキャリアの次なる1章について深く考えた上で、プロになるためにこの6月のNBAにエントリーする決断をしました。エージェントを雇いマネジメント会社と契約して、あらためてお知らせします(After putting some serious thoughts into the next chapter of my basketball career, I have decided to turn pro and will be entering the NBA draft this June. I will be hiring an agent and management company which I’d like to announce soon)」などとメッセージを綴っている。


 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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