月刊バスケットボール5月号

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2022.04.26

町田瑠唯がミスティクス入団会見 - 「自分の役割を果たして、チームの目標に向かってがんばりたい」

 日本時間4月26日(北米時間25日)に町田瑠唯がワシントンD.C.でワシントン・ミスティクス入団会見を行った。町田は専属通訳を伴い、マイク・ティボーGM兼HCとともに記者からの質問に応じた。

 

 

 町田は以前からWNBAに強い興味を持っていたとのことで、「いきたいとまでは思えていませんでしたが、オファーをいただき、話を聞いて挑戦したい気持ちになりました」と入団に至った心の動きを語った。ミスティクスでの活躍については、「自分の役割を果たして、チームの目標に向かってがんばりたい」と話した。

 

 チーム関係者には前日挨拶を済ませ、歓待を受けたとのこと。「すごくウェルカムなチームだな、温かいなと感じ、エネルギッシュなチームだと感じています」と笑顔を見せた。チームとしては「まずはディフェンスから、そこからアタックしていくところが好き。自分に合ったスタイル」とも話した。また、持ち味のプレーメイクに対する自信を聞かれ、「アシストは一人ではできません。周りとのやり取りがあってできてきたことなので、ミスティクスでもそれぞれの選手の特徴をつかんで生かしていけるように頑張りたいです」と意欲を見せている。

 

 ミスティクスは日本時間4月28日(木=北米時間27日[水」)に、ホームでミネソタリンクスとのプレシーズンを控えているが、ティボーGM兼HCによれば町田が出場するかどうかは「まだ話していない」とのこと。ただし前日の練習での様子も見ながら、実戦デビューの可能性はありそうだ。


 東京2020オリンピックで、チームとしての銀メダル獲得に加えて個人としてアシストリーダーとなり、オールスターファイブに選出された町田。日本の子どもたちに向けて、「小さくても世界で通用するよというところを見せられるように頑張っていきたいですし、どんなことでもチャレンジしていってほしいと思います」という思いも語った。日本での会見では「ボコられるかもしれないがそれも経験」と謙虚なコメントも聞かれたが、それはどうだろう。もちろん大きなチャレンジには違いないが、ボコるのが町田の方であっても、誰も驚きはしない。

 

 

取材・文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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