月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.04.24

ラプターズが今PO初勝利 – 第4Qに出場の渡邊雄太はキャリア初のPO勝利

 日本時間4月24日未明(北米時間23日午後)にトロントのスコシアバンク・アリーナで行われたトロント・ラプターズ対フィラデルフィア・セブンティシクサーズのプレーオフ1回戦第4戦で、ラプターズが110-102でシリーズ初勝利を挙げた。シクサーズが勝てばカンファレンス・セミファイナル進出が決まる試合だったが、ラプターズはパスカル・シアカム、ギャリ―・トレントJr.、シリーズ初戦での左足首ネンザから復帰したスコッティ・バーンズらの活躍でプレーオフ敗退を免れた。

 

 シアカムはゲームハイの34得点、8リバウンドに5アシスト。トレントJr.も24得点で貢献した。また、3試合ぶりの出場がかなったバーンズは、試合前に今シーズンの最優秀新人賞受賞のうれしい知らせもあった。試合中は第1戦で痛めた左足首を再び痛めたかと思わせるヒヤリとする場面もあったが、6得点に11リバウンドで大きな貢献をもたらした。

 

 ラプターズでは、ベンチから登場したサディアス・ヤングも要所で重要な3Pショットや好アシストを供給し13得点、5リバウンド、5アシスト、3スティールと存在感を示した。

 

 シクサーズではジェームズ・ハーデンが22得点、5リバウンドに9アシストと奮闘したほか、第3戦の延長終了間際に決勝3Pショットを決めたジョエル・エンビードも21得点と8リバウンド、トバイアス・ハリスは15得点に11リバウンドのダブルダブルだった。


渡邊雄太はこの試合で、第4Q残り1分19秒にコートに入り、試合終了までプレー。得点やリバウンドなどのスタッツはつかなかったが、NBA 入り4シーズン目でプレーオフではキャリア初の勝利をつかんだ。

 


この結果、シリーズの対戦成績はシクサーズの3勝1敗となった。第5戦は再び舞台をフィラデルフィアに移し、日本時間4月26日(北米時間25日)に行われる。シクサーズはジョエル・エンビードが右手親指のネンザ、ラプターズはバーンズの左足首がまだ懸念材料であるほか、この試合でフレッド・バンブリートが左臀部の張り(Left hip strain)で後半出場できない状況となっており、両チームとも今後のコンディション管理がシリーズの行方に影響を及ぼしそうな状況だ。

 

 

(月刊バスケットボール)



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