月刊バスケットボール6月号

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2022.04.16

馬場雄大がオーストラリアNBLでのシーズンハイとなる8得点でメルボルン・ユナイテッドの勝利に貢献

 馬場雄大がメルボルン・ユナイテッドでの今シーズ5試合目となるブリスベン・バレッツとの試合スターティングガードとして出場。8得点、3リバウンド、1アシスト、1ブロック、1スティールを記録し、メルボルンの88-79の勝利に貢献した。


馬場のこの試合での初得点は、23-28と先行された第2Q残り9分36秒の3Pショット。バックコートでコンビを組むシェイ・イリがドライブからキックアウトしたパスを受けて右ウイングからキャッチ&シュートを決め、26-28と追い上げた。もう1本のフィールドゴールは同クォーターの残り4分22秒で、自らの3Pショットが落ちたところをフォローしたアリエル・フクポルティからパスを受けレイアップをねじ込んだ。

 


馬場は得点だけではなく、第4Q終盤の重要局面にはデイフェンス面で大きく貢献している。このクォーターはベンチで開始となったが、67-69と2点を追う第4Q残り5分33秒にコートに戻ると、メルボルンがそこから展開した決定的な14-2のランでいくつかのキープレーをすることができた。そのひとつは、72-71の残り3分29秒にクリス・ゴールディングのナイスディフェンスからの50-50ボールをつかんだスティール。このプレーからの素早いトランジションと、ドライブ&キックが、そのポゼッションでのゴールディングの3Pショットの起点となった。この一撃でメルボルンのリードは75-71に広がり、以降点差はじりじりと離れていくのだ。馬場はさらに、79-71とリードを8点に広げて迎えた残り1分48秒にも、ディフェンスリバウンドをつかんでいる。

 

 また、この時間帯とは別に、第2Q残り8分23秒に記録したブロックショットは、相手のガード、マックス・マッキノンの速攻でのダンクをチェイスダウンして成功させた迫力満点のプレーだった。3Pショットのタッチはまだ戻ってはいない(この試合では6本中1本成功)ものの、スピードとハッスルぶりがチームに攻守で好影響を及ぼしていることがこれまで以上に感じられる内容だ。


この勝利でメルボルンは4連勝。今シーズンの通算成績を19勝7敗とし、レギュラーシーズンの2試合を残して2位のシドニー・キングス(18勝7敗)をわずかに上回り首位をキープしている。


なおこの試合では、ブリスベンのメンバーとして、昨年のFIBAアジアカップ2021予選で中国代表に登録されていた身長225cmのビッグマン、リュウ・チュアンシン(LIU Chuanxing)も出場していた。リュウは第3Qに右ヒザを痛め、7分39秒のプレーで4得点にとどまっている。

 

 

柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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