Bリーグが2022-23シーズンのB1ライセンスをあらたに4クラブに交付 – 熊本はB1ライセンス取り消しの可能性に直面
Bリーグは2022-23シーズンのクラブライセンス交付に関して、3月8日の理事会で継続審議としていた6クラブについての第2回判定を4月12日の理事会で行い、同日公表した。6クラブはいずれも申請したとおりのライセンス交付を受けることができたが、そのうち2クラブは付帯条件を伴っている。発表された継続審議結果は以下のとおりだ。
☆4月12日のライセンス判定(継続審議結果)
■B2リーグ(4クラブ)
青森ワッツ(B2ライセンス申請/競技基準の確からしさを継続審議)
判定結果: B2ライセンス交付(停止条件付)
※5月29日[日]までにU15チームに選手10名以上を登録することが条件
ファイティングイーグルス名古屋(B1ライセンス申請/施設基準の確からしさを継続審議)
判定結果: B1ライセンス交付(改善要求事項付)
※新設アリーナ計画の確実な履行・進捗
香川ファイブアローズ(施設基準・財務基準の確からしさを継続審議)
判定結果: B1ライセンス交付
佐賀バルーナーズ(財務基準の確からしさを継続審議)
判定結果: B1ライセンス交付
■B3リーグ
さいたまブロンコス(B2 ライセンス申請/財務基準の確からしさを継続審議)
判定結果: B2ライセンス交付
鹿児島レブナイズ(B2 ライセンス申請/施設基準・財務基準の確からしさを継続審議)
判定結果: B2ライセンス交付
B2ライセンス交付に「期日までにU15チームに10人登録」という停止条件が付いた青森は、クラブ公式サイトによれば登録選手の進級・進学に伴い現時点での登録人数が4人とのことで、現在県協会等との連携を図り選手登録の拡大に努めている。FE名古屋に関しては、施設基準充足の確からしさは現時点で確認済みながら、新設アリーナ計画の確実な履行・進捗を今後確認する必要があるとの判断から、B1ライセンスに改善要求事項がつくこととなった。
また、この日は継続審議対象だった6クラブとは別に、第1回判定でB1ライセンスを交付されていた熊本ヴォルターズについて、Bリーグとクラブが前日発表した規約違反(2020-21シーズンにおけるインジュアリーリスト不正運用とパワーハラスメント行為)により、ライセンス取り消しに言及される状況となった。詳細はリーグとクラブの公式サイトでまとめられているが、2020-21シーズン中に当時熊本のGMを務めていた西井辰朗氏(現取締役社長)からプレーヤーに対するパワーハラスメント行為が認定されたことに基づく判断だ。この日発表された交付ライセンス一覧には、熊本のB1ライセンスについて「人事体制・組織運営基準、財務基準等に抵触すると今後判断される場合、B1 ライセンスの取消等の対応が考えられる」とのコメントが付けられている。
(月刊バスケットボール)