月刊バスケットボール10月号

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2022.04.11

安間志織、PO2回戦初戦も20得点で勝利に貢献 – ファイナル進出まであと1勝

 ドイツの女子プロバスケットボールリーグ、ブンデスリーガのプレーオフは、日本時間4月11日未明までに2回戦の第1試合が終了。安間志織が所属するアイスフォーゲルUSCフライブルクは、同日ホームコートのユニドームにルトロニック・スターズ・ケルターンを迎えてシリーズ初戦を行い、77-74の僅差で勝利した。


安間はこの試合で20得点、4リバウンド、3アシスト、2スティールを記録。数字に残るプレーでもそ例外でも、勝利に大きく貢献した。15-25と10点ビハインドで始まった第2Qには、7-0のランの中でチームを波に乗せる6連続得点。第4Q残り3分を切って66-69と3点差を追う終盤の展開ではアシストやフィールドゴールはなかったものの、68-69と1点差に追いすがるリナ・ゾンタークのゴール下レイアップも、74-71と引き離すクリスタ・リードの3Pショットも、安間からのパスを受けたフォワードのアンデリーナ・ラディッチがさらに1本パスをつないで生みだしたプレーだった。ディフェンスではポストでフィジカルに体を張り、相手のオフェンシブファウルを誘うシーンも。最後の30秒間にはきっちりボールをキープしてファウルをもらい、フリースローを3本成功させてチームの優位を動かぬものにしている。

 

 

 安間はプレーオフに入ってからの4試合で平均18.0得点、5.3リバウンド、8.3アシスト、1.5スティールのアベレージを残しており、ポストシーズンにも数字以上に大きな存在感を感じさせている。ただし、アイスフォーゲルのチーム状況がここにきて上向きなことを示す兆候は、誰か一人だけに偏ることなく複数のプレーヤーがバランスよく貢献できている点だろう。前述のラディッチはこの日の試合で、クランチタイムに相手のインバウンドプレーで大きなブロックショット2本を記録し、試合全体で安間に次ぐ18得点を挙げた。しかしチームにはほかにもフィニッシャーが複数いる。


この勝利でアイスフォーゲルは、リーグ制覇をかけて戦うファイナル進出まであと1勝に迫った。次戦は日本時間4月17日(日)未明(ドイツ時間16日[土]夜)にアウェイで行われるシリーズ第2戦。これに勝つとファイナル進出決定。敗れた場合には、2日後に再びホームで行われる第3試合(シリーズ最終戦)に臨むことになる。

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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