月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.04.08

渡邊雄太(ラプターズ)、レギュラーシーズン最終戦で復帰か - ニック・ナースHCが見通しを語る

 左大腿四頭筋の痛みにより4月に入ってから欠場が続いている渡邊雄太の戦列復帰見込みについて、トロント・ラプターズのニック・ナースHCが日本時間4月8日(北米時間7日)の対フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦前の会見で言及。レギュラーシーズン最終戦に間に合わせることを目指していると明かした。ラプターズのレギュラーシーズン最終戦は日本時間4月11日(日=北米時間10日)にマディソン・スクエア・ガーデンで行われるニューヨーク・ニックスとの一戦。その試合での出場の有無までは触れていないが、渡邊とともに欠場中のOGアヌノビも含め、「どちらも日曜日の復帰を目指しています(Both OG and Yuta are…, we are targeting them for Sunday)」と話していた。

 


渡邊はこの試合を前に、インジャリーレポートでの扱いが「Out(欠場)」から「Questionable(疑わしい)」、そして「Doubtful(危ぶまれる状態)」と変動し、最終的に欠場という経過をたどっていた。


イースタンカンファレンス6位以上を確定し、プレーイン・トーナメントを経ることなくプレーオフ進出が確定しているラプターズは、レギュラーシーズンを終えた後、プレーオフ開幕の16日(土)まで小休止となる。ニックスとの一戦は渡邊にとって、緊迫感が一段と高まるプレーオフ(しかも出場がかなえば自身初)を前に試合感覚を取り戻す機会として、ぜひとも生かしたい試合に違いない。


この日、イースタンカンファレンス4位のシクサーズ(49勝31敗、勝率.613)に対して119-114で勝利したラプターズは、通算成績を47勝33敗(勝率.588)として同カンファレンス5位につけている。レギュラーシーズンの残りはあと2試合だが、そのうち1勝するか、現在同カンファレンス6位のシカゴ・ブルズ(45勝35敗、勝率.563)が残り2試合中1試合でも負ければ、その時点で第5シード以上が確定する状況だ。また、仮にラプターズが2連勝し、同じく残り2試合のシクサーズが2連敗した場合には、両チームが勝率で並ぶが、直接対決で3勝1敗と勝ち越しているラプターズが第4シードに浮上する。

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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