琉球ゴールデンキングスがBリーグチャンピオンシップ2021-22進出一番乗り
琉球ゴールデンキングスは、4月6日に沖縄アリーナで行われた三遠ネオフェニックスとの試合に92-69で勝利したことで、今シーズンの通算成績を40勝4敗(勝率.909)としてB1西地区の3位以上を確定した。この結果、5月に開催されるBリーグチャンピオンシップ2021-22への進出が決まった。
B1の全22クラブ中で最速のチャンピオンシップ進出を決めた後、桶谷 大HCは来場したファン(公式発表4,784人)にあいさつし、「まだまだ僕たちはパーフェクトじゃないです。これからCSに向けて、一戦一戦がCSのための戦いになってくると思います。その一戦一戦を大事に戦って成長していきたいと思います」と、勝って兜の緒を締めるコメントをしていた。
琉球は今シーズン、20連勝を含む驚異的な快進撃で終盤戦を迎えている。また、B1リーグ戦と並行して行われた天皇杯では、初の4強入りも達成した。それでもチーム発表のプレーヤーたちの言葉も、桶谷HC同様気のゆるみを自重する内容だ。この試合で18得点、11リバウンドのダブルダブルに5アシスト、1スティールを記録したドウェイン・エバンスのコメントは、「チャンピオンシップ進出は目標の一つでしたが、最終目標ではありません。引き続き成長して、頑張り続けるだけです。まだ試合も残っているので、丁寧に試合を戦っていく中で、修正をしながらチームとしても成長していきたいです」というものだった。
ドウェイン・エバンス(写真/©B.LEAGUE)
また、3Pショット1本を含むフィールドゴール4本すべてを成功させて9得点を奪い、さらに3リバウンド、5アシスト、2スティールとエバンスに並びオールラウンドな活躍を披露したコー・フリッピンも、「チャンピオンシップ進出が決定したことについては、誰も話していません。我々が目指していることは、毎試合成長したいということだけです。もちろんチャンピオンシップに出場して優勝したいですが、今はチームとして毎試合成長するということだけに集中しています」とさらに前進を目指す意気込みを感じさせている。
コー・フリッピン(写真/©B.LEAGUE)
琉球はbjリーグ最後のシーズンだった2015-16シーズンに4度目のリーグ制覇を成し遂げて以来、王座獲得には至っていない。上記のそれぞれのコメントは、Bリーグ創立後初の王座獲得に向けた戦いの本番がこれからだということを、チームの全員が共通認識として持っている証しだろう。
(月刊バスケットボール)