月刊バスケットボール6月号

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2022.04.04

安間志織19得点、4リバウンド、7アシスト、2スティール - アイスフォーゲルはプレーオフ1回戦突破

 女子バスケットボールのブンデスリーガは4月3日にプレーオフ1回戦最終日を迎え、2試合が行われた。安間志織が所属する第2シードのアイスフォーゲルUSCフライブルクは、BCファーマサーブ・マーブルクとの第3戦に82-68のスコアで勝利、2回戦(準決勝)進出を決めた。


安間はこの試合で、19得点、4リバウンド、7アシスト、2スティールと攻守で大きく貢献。やや先行された第1Qにチームを鼓舞する6連続得点、第4Q終盤のクランチタイムにはフリースローでの4得点に1アシストで相手の追撃を阻むなど、大事な試合で存在感を強く感じさせた。

 


ブンデスリーガ4強によるプレーオフ2回戦は、4月9日(土)・10日(日)から。アイスフォーゲルはルトロニック・スターズ・ケルターンと、またもう一方の対戦ではラインラント・ライオンズがジロライブ・パンサーズ・オスナブリュックと、再び2戦先勝の3試合シリーズを戦う。

 アイスフォーゲルの対戦相手となるスターズは、勝ち点で順位を決めるレギュラーシーズンで6位だが、勝率(15勝7敗、.682)ではアイスフォーゲル(18勝7敗、勝率.720)に次ぐ3位のチームだった。パンデミックの影響で消滅した試合があったことで、実施試合数が響く勝ち点上の順位が低くなっているのだ。そのため1回戦ではレギュラーシーズン3位のTKハノーバー・ロクセに対してホームコートアドバンテージを持って戦い、それも生きた形となって2勝1敗で勝ち上がった。特に3試合目では、ホームで101-72と大量得点を挙げて勝っている。また、ドイツのカップ戦「ポカール」では準優勝という実力あるチームだ。


ただし、アイスフォーゲルはレギュラーシーズンでスターズに対して2勝0敗と相性が良い。安間も、80-75で勝利した初戦で27得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブルに4スティール、83-70のスコアで白星を挙げた2度目の対戦でも15得点、4リバウンド、9アシスト、4スティールと相手に大きなダメージを与える活躍をしていた。


安間はプレーオフの3試合で17.2得点、5.7リバウンド、10.0アシスト、1.3スティールのアベレージ。このうち得点はプレーオフにおける6位(総得点52はトップ)、アシストはアベレージも総数(30)も堂々ぶっちぎりのトップの数字だ。また、リバウンド総数(17=8位タイ)、スティール総数(4=6位タイ)、エフィシエンシー(総数74=1位、平均24.7=4位)、2Pフィールドゴール成功数(17=1位、成功率58.6%も16位)など、軒並み上位に名を連ねている。

 

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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