月刊バスケットボール5月号

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2022.04.02

安間志織が2試合連続のダブルダブル - ブンデスリーガプレーオフ第2戦、勝負は最終第3戦に持ち越し

 安間志織が所属するアイスフォーゲルUSCフライブルクが、日本時間4月2日未明(ドイツ時間1日夜)にブンデスリーガのプレーオフ1回戦、BCファーマサーブ・マーブルクとの2試合目に臨んだ。安間は11得点、12アシストに6リバウンドで2試合連続となるダブルダブルを記録したが、アイスフォーゲルはアウェイでの対戦に82-95で敗れた。この結果、シリーズの成績は1勝1敗となり、勝負は最終第3戦に持ち越しとなっている。

 

 安間のアシスト12本は、ドイツに渡ってからのキャリアハイに並ぶ数字。プレーオフでは初戦(11本)をしのぐ自己最高記録となる。ダブルダブルはレギュラーシーズンとプレーオフ通算で4回目(うちトリプルダブルが1回)で、2試合連続の達成は初めて。安間はプレーオフの2試合で平均16.5得点、6.5リバウンド、11.5アシスト、1.0スティールとハイレベルなアベレージを残している。


 

 試合は序盤からマーブルクが良いスタートを切り、アイスフォーゲルはいきなり0-8と劣勢に立たされた。しかし試合開始約2分後に安間のアシストからフォワードのアンデリーナ・ラディッチがチームの初得点となる3Pショットを成功させると、アイスフォーゲルはここから15-2のランで逆に15-10とリードを奪う。安間はこの流れで5連続得点を記録するなどチームを勢いづけ、このクォーターの残り37秒にはさらにリードを25-15と2桁に広げるフィールドゴールを成功させた。

 

 第2Q序盤にも安間のアシストからセンター・フォワードのミルナ・ポウノビッチが2Pショットを、ガードのマーサ・ピーチが3Pショットをそれぞれ決めて、アイスフォーゲルは30-19と12点差をつけた。ところがここから流れが大きく変わり、マーブルクが14-1のランで33-31と一気に逆転。以降はマーブルクが主導権を握る展開となる。

 

 40-45とアイスフォーゲル劣勢で始まった後半は、第3Qから第4Q序盤まで互角の展開。安間も第3Qにフィールフォゴール2本とアシスト3本を記録してチームを鼓舞したが、チームは第4Q開始1分半過ぎからの約1分40秒間に8連続失点を喫した後、ディフェンス面で立て直すことができず最終的に13点差をつけられてタイムアップとなった。


プレーオフ2回戦への進出がかかるシリーズ最後の第3戦は、日本時間4月3日(日)の夜11時(ドイツ時間2日[土]午後4時)から、第2シードでホームコートアドバンテージを持つアイスフォーゲルの地元フライブルクで行われる。

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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