月刊バスケットボール5月号

【全国ミニバス2022】大会後にチームがなくなる石沢(秋田)

 5人で速いテンポのパスをどんどん回し、それによりできたスペースに飛び込むという小気味良い攻撃を見せた石沢(秋田)。チームの最長身は#5手嶋円花の155cmと身長は高くはないが、基本的にミスが少ないこと、全員のディフェンスに対する意識が高いことも特徴で、それがスピーディーで規律のある平面バスケットのベースとなっている。


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 チームを率いるのは「もともと野球をやっていてバスケの経験はないのですが、娘が入団したのをきっかけにコーチとして教えるようになり15年くらい経ちます」と言う佐藤圭コーチ。「ミスしない、無理しないということがモットーで、その上で妥協だけはしないように練習してきました」という取り組みで、今回、全国ミニバス初出場を掴んだ。

 

 しかしチームとしての試合は、この大会が最後になる。というのも石沢はこれまでも1学年に3人程度しか部員がいないのが普通で、今回も8人(6年生5人、4年生2人、3年生1人)だけで臨んでいて、6年生が卒業すると残るのは3人のみ。その3人も、来年度からは他のチームに行くことが決まっているという。

 

 大会前も8人しかいないので5対5の練習ができなくて大変だったとのことだが、「OGが来てくれたり、地区予選後にほかのチームの6年生3人が練習に参加してくれたおかげでチーム力を上げることができました。全県大会を勝ち上がれたのは彼女たちのおかげです」と佐藤コーチ。

 

 

だがメンバーが少ないからこそ「下級生のときから経験を積めるのが強み」(佐藤コーチ)でもある。1日目は既報の通り岩倉Shining Stars(鳥取)に勝利。#4佐藤希亜が「ディフェンスでボールを奪って、バランスよく攻めることができました」と言えば、#9井島瑚虹も「できるだけ相手のオフェンスを止めることを頑張りました」と、自分たちがやるべきことを冷静に遂行した。明日は峰女子(栃木)紫原クラブ(鹿児島)と対戦する。そこでもチームとしての持ち味を発揮し、有終の美を飾れるかに注目だ。

 

 

取材・文/高木希武(月刊バスケットボール)

※全国ミニバス大会の報道、全チームの紹介は4月25日発売の月刊バスケットボール6月号で!

 

 

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