月刊バスケットボール6月号

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2022.03.28

安間志織が22得点、11アシストのダブルダブルで勝利に貢献 – 女子ブンデスリーガのプレーオフが開幕

 ドイツの女子プロバスケットボールリーグ、ブンデスリーガのプレーオフが日本時間3月28日未明に開幕。安間志織が所属するアイスフォーゲルUSCフライブルクは、ホームのユニホール2で行われたBCファーマサーブ・マーブルクとのシリーズ初戦に90-83で勝利した。安間は22得点、11アシストのダブルダブルに加え、7リバウンドと2スティールを記録。フィールドゴールは8本中7本を成功(3Pショットはアテンプト1本が成功)、フリースローも4本すべてを決めて、チーム得点の半分以上に絡む大活躍だった。

 

 安間が20得点以上を記録したのはドイツに渡ってからのレギュラーシーズン25試合とこのプレーオフ1試合の合計26試合で11回目。また、アシストが2桁に到達したのは4回目、ダブルダブルは3回目(うちトリプルダブルが1回)となる。

 

 

 安間は試合開始直後からオフェンスが好調で、先制のフィールドゴールから13-11と逆転する3Pショットまでフィールドゴール4本すべてが成功。この間アシストも2本供給しており、その時点までの全得点を直接的に生み出した。序盤は点の取り合いだったが、その流れをしのいだアイスフォーゲルはその後チーム全体が勢いづき、17-8のランで第1Qを30-19とリードして終える。安間はこの間にもフリースロー2本とクォーター終了間際のフィールドゴールで4得点を加えていた。


第2Q以降、アイスフォーゲルはリードを奪い返されることなく、第3Qのマーブルクの反撃にも耐えきる。第3Q残り2分を切って59-58となったのが最もきわどい展開。しかしここから、安間の連続アシストでフロントラインのチームメイト、ミルナ・ポウノビッチの2Pフィールドゴールとクリスタ・リードの3Pショットが続き、さらに安間自身のフリースロー2本で7得点を連取して突き放すと、以降は点差が1ポゼッションになることはなかった。


ブンデスリーガのレギュラーシーズンを18勝7敗の2位で終えたアイスフォーゲルは、2戦先勝の3試合シリーズを戦うプレーオフのホームコート・アドバンテージを手にしている。マーブルクはシーズン中に1度アウェイで戦い、83-74の勝利した相手。このときも安間は13得点、7アシストと堅実な貢献ぶりだった。

 

 次戦は日本時間4月2日(土=ドイツ時間1日[金])のアウェイ戦。この試合に勝てば、アイスフォーゲルはプレーオフ2回戦進出となる。

 

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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