月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.03.27

八村 塁のピストンズ戦でのスラムダンクがNBAトップ10プレーで4位にランクイン

 日本時間3月26日(北米時間25日)にデトロイトのリトル・シーザーズ・アリーナで行われたデトロイト・ピストンズ対ワシントン・ウィザーズの一戦で八村 塁が繰り出したスラムダンクが、同日のNBAトップ10プレーで4位にランクインした。

 


このダンクは、55-41の14点リードで迎えた第2Q残り41秒あたりからのプレー。右ウイングでクリスタップ・ポルジンギスからハンドオフ・パスでボールを受けた八村は、左手の力強いドリブルでドライブを仕掛け、そのまま左手でボールをわしづかみにしてウインドミル・ダンクに持ち込んだ。マッチアップしたマービン・バグリー三世を振り切った後、身長203cmのセンターフォワード、アイザイア・スチュワートがカバーに飛んできたが、その頭越しにポスタライズする強烈な一撃で、ウィザーズの実況を担当するジャスティン・カッチャー氏からは「ウォォッ! ルイ、コンニチハッ!」の絶叫も飛び出した。

 

 

 八村はほぼ1年前(日本時間の昨年3月28日[北米時間27日]の対戦でも、スチュワートの頭越しに右手で「コンニチハ・ダンク」を決めていた。そのプレーも強烈だったが、今回は利き手と逆の左手でのウインドミル。パワーだけではなく、スキルとしてもトップレベルであることを強く印象付けるプレーだった。


このダンクの後、雄叫びを上げながらスチュワートをにらみつけた行為が挑発的だったことで、八村はテクニカルファウルを吹かれている。しかし、それだけ気合の入った迫力満点のプレーに、チームメイトのデニ・アブディヤは試合後の会見で「すごかった! テクニカルファウルでも(あれぐらいアグレッシブで)いいんじゃないでしょうか(Oh my god! And it was worth a tech)」と称えていた。


八村はこの試合に4試合連続となるスターター出場を果たし、この豪快なダンクのほか3Pショット1本成功を含む11得点に5リバウンド、1アシストを記録して100-97の勝利に貢献している。

 

NBAトップ10プレー(北米時間3月25日分)

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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