月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.03.22

渡邊雄太(ラプターズ)がブルズ戦終盤に出場、2得点、2リバウンド、1ブロックを記録

 日本時間3月22日(北米時間21日)にシカゴのユナイテッド・センターで行われたシカゴ・ブルズ対トロント・ラプターズ戦で、渡邊雄太が5試合ぶりに出場を果たし、第4Q終盤4分間に2得点、2リバウンド、1ブロックを記録した。試合は113-99でブルズが勝利した。

 

 


渡邊は最初のチャンスに左ウイングから放った3Pショットをミスしたが、その後はディフェンス・リバウンドからボールを運んで速攻の得点を演出、さらには2本目のディフェンス・リバウンドからコースト・トゥ・コーストのドライビング・レイアップに持ち込み初得点を奪うなど良い動きを見せた。


ディフェンス面では、208cmのセンター・フォワード、トニー・ブラッドリーのダンクをクリーンブロック。それに続けてのブロックショットはファウルになったものの、これはユナイテッド・センターの会場を沸かせるプレーだった。

 

 渡邊のブロックショットには、ラプターズ側のテレビ中継で実況を務めるジャック・アームストロング氏が豪快なブロックショットのたびに発する「Get that garbage outta here!!(そのゴミを片付けろ)」というお決まりのフレーズで反応。またブルズ側の実況は、渡邊が昨年アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)のダンクをブロックしようとして“ポスタライズ”された後「100回同じ機会があれば100回ジャンプする」とコメントしたことに触れ、「この若者には大いに敬意を持っています(I have a lot of respect for this young man)」と話していた。ブルズ側の解説のステイシー・キング(元ブルズのレジェンド)も「That’s a good defense, good hustle!(これは良いディフェンス、頑張りましたね)」と返し、出場機会がほぼ勝負が決した後の時間帯であってもまったく手を抜いたプレーをしない渡邊を称賛していた。


ラプターズはこの黒星で通算成績が40勝32敗(勝率.556)。イースタンカンファレンスの7位は変わらない。2日空けて日本時間3月25日(北米時間24日)からは、1ゲーム差で同カンファレンス6位のクリーブランド・キャバリアーズ(41勝31敗) との“直接対決”を皮切りに、3月末まで4試合連続でホームゲームを戦う。

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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