月刊バスケットボール6月号

【近畿インターハイ2015記者の目】チームを支える仕事人〜男子編〜

7月29日から始まった近畿インターハイも明日で最終日。男子は昨年ウインターカップ覇者の明成、初の決勝に駒を進めた桜丘の対戦になる。 ともに昨年から主力メンバーが1人も欠けず、2年間作り込んできたチーム。 両チームともシュート力が高く、インサイドには明成⑧八村塁、桜丘⑩ラミーンの柱となる選手がいる。 その中で勝負のカギを握るのは、互いに4番ポジションの仕事人になるだろう。   明成の4番ポジションは⑨足立翔。

(リバウンド争いをする足立【=写真右】) 八村が君臨するインサイドにあって、八村との合わせや昨冬以降に磨いてきたドライブで得点できる。 またリバウンドやルーズボールにも絡み、決して目立たないものの明成に欠かせない選手だ。 八村、⑥納見悠仁、⑩三上侑希にどうしても目が行ってしまうが、これまで仕事人として活躍してきた。   桜丘⑥中尾良平も足立と同様だ。

(ゴール下からシュートを放つ中尾) スクリーンを使った2対2を軸に攻撃する桜丘は、それぞれの選手の連携が重要となる。 中尾はパスを受ける側だが、合わるタイミングが非常に絶妙。 体の身のこなしもうまく、準決勝の東山戦はコツコツと得点を挙げ20得点。 攻防ともに「いいところにいるな…」と感じることが多い。 得点力の高い選手が多い中、桜丘の屋台骨として支えている。   バスケットボールの醍醐味は、八村のような豪快なプレイや鈴木のような1対1からの得点だ。 ただ、足立と中尾のようなプレイヤーがいたからこそここまで勝ち上がり、安定した力を発揮してきた。 決勝ではこの2人の働きぶりにも注目したい。 (月刊バスケットボール編集部)

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