月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.03.16

「2度目の訪日心待ち」とウェス・アンセルドJr.HC - NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten開催発表を受けて

 NBA Japan Games 2022 Presented by Rakutenの開催が発表された日本時間3月15日(北米時間14日)、このビッグイベントで来日することとなったワシントン・ウィザーズとゴールデンステイト・ウォリアーズが対戦しており、その試合後にウィザーズのウェス・アンセルドJr.HCに来日についての感想を聞くことができた。アンセルドJr. HCのコメントは以下のとおり。日本を訪れるのは2度目とのことで、とても楽しみにしている様子だ。

 

――東京では皆さんがこの秋来日するというホットなニュースが明らかになったばかりです。何か日本のファンに伝えたいことはありますか?

 

「もちろんです! 我々はとても楽しみにしています。我々の組織やフランチャイズ、NBAを代表して訪日できるだけではなく、トレーニングキャンプをできるのは素晴らしいことです。これはもちろんルイ(八村 塁)あっての企画ですね」
“Yeah, absolutely! I think we’re very excited. I think it’s a great opportunity not only to represent you know our organization, our franchise you know, represent the NBA but to do our training camp and have the opportunity to do that in Japan is incredible. And obviously Rui is a big piece of that.”


「個人的には今回で日本に行くのが2回目なんですが、今度はもう少し文化的なことにも触れてみたいし日本料理も試してみたいと思います。でも仕事がありますから、トレーニングキャンプとプレシーズンゲームの対ウォリアーズ戦をきっちりこなさなければいけませんね。皆にとって素敵な機会ですよ」
“So, it will be my second trip personally to Japan. So I am looking forward to the opportunity to learn a little more culturally, immerse myself in the culinary side. But also, we know we’re there for a job and you know to do that in training camp, have the preseason games there against the Warriors, just a terrific opportunity for all.”

 

笑顔で来日についての感想を語るアンセルドJr.HC(写真をクリックするとインタビュー映像が見られます[1分15秒過ぎあたりからが上記のコメントです])

 

 

 アンセルドJr.HCが前回いつ頃来日したかは確認していないが、日本がゆかりのある土地であることは間違いない。なぜなら父親のウェス・アンセルド(2020年6月2日に74歳で逝去)が、1967年に東京で行われたユニバーシアード(現ワールドユニバーシティーゲーム)でアメリカ代表の一員として来日し、プレーしているからだ。

 

 このときアンセルドはまだ21歳で、ルイビル大に在籍していた。アンセルドJr.HCは1975年生まれなので、誕生の8年前になる。ちなみにアメリカ代表はこの大会で7勝0敗の成績を収めて金メダルを獲得。日本代表とも対戦し、114-38のスコアで吹き飛ばしている。

 

 NBA Japan Games 2022 Presented by Rakutenの会場はさいたまスーパーアリーナで、9月30日(金)、10月2日(日)にウィザーズとウォリアーズが2度対戦する。中日の10月1日(土)には、試合とは異なる形で日本のファンと両チームが交流する機会もあるとのことだ。

 

 この3日間はアンセルドJr.HCも間違いなく忙しく過ごすことだろう。しかし都心に足を延ばして、父アンセルド氏が金メダルを獲得した国立競技場代々木第二体育館を見られれば、感激もひとしおにちがいない。

 

取材・文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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