月刊バスケットボール6月号

ヤフーが高校生年代の支援のため日本バスケットボール協会に1,000万円を寄付

 ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は、高校生年代の育成や競技の普及のために、公益財団法人日本バスケットボール協会(以下、JBA)に1,000万円の寄付を行った。

 

 Yahoo! JAPANは、昨年開催された「SoftBank ウインターカップ 2021第74回 全国高等学校バスケットボール選手権大会」において、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」で無料ライブ配信を実施。その配信ページのチャット機能に、チームへの応援の気持ちをアイコンなどで表現し観戦を盛り上げる応援機能を有料で提供した。今回、応援機能のユーザーの利用額にYahoo! JAPANからの拠出金を含めた総額1,000万円をJBAに寄付したもの。

 

 

 Yahoo! JAPANではこれまで、「スポーツナビ」での試合の配信を通して高校生年代の選手たちがバスケットボールに取り組む姿をユーザーに届けてきたが、昨今のコロナ禍で選手たちが競技環境の確保に苦しむ状況に鑑み、寄付という形で選手たちを支援するに至ったという。

 

 バスケットボール競技の強化、育成、普及を統括しているJBAでは、今回の寄付金を、高校生をはじめとする若年世代のバスケットボール環境の整備、競技の普及、選手の育成などに活用する予定。

 

 今回の寄付に際し、JBAの三屋裕子会長は次のようにコメントしている。
「このたび、ヤフー株式会社様より高額なご寄付をいただくことになりました。心から感謝申し上げ、謹んでお受けいたします。
このご寄付は、ヤフー株式会社様の若い世代を支援したいというお気持ちはもちろん、ウインターカップにて有料機能を通じて高校生たちを応援してくださった多くのファンの皆様のお気持ちによるものと、心に刻んでおります。お預かりいたしました寄付金はそんな皆様の想いを大切に、またその趣旨に沿って有効に使わせていただきます。
私どもJBAはこれからも『バスケで日本を元気に』を合言葉に、日本バスケットボール界発展のために努力を惜しまず前進してまいります。今後とも皆様のご理解をいただけますよう、お願いいたします。
重ねましてヤフー株式会社様、そしてファンの皆様のお気持ちに感謝いたします。ありがとうございました」

 

 また、ヤフー株式会社「スポーツナビ」サービスマネージャーの小用圭一氏はコメントで、「新型コロナウイルスの影響で、選手や学校関係者、大会の運営を支える方々のご苦労やご負担は以前に比べはるかに増加しています。そんな状況下でも選手たちは躍動し、その素晴らしいプレーの数々に見ているファンの方々のチャットは例年にも増して大きく盛り上がっていました」と振り返り、「私たちは高校バスケットボールを応援しているファンの方々の善意が、関係者の支えとなり大会運営や選手育成、競技の普及活動に還元され、より素晴らしいウインターカップになっていくためのお手伝いをしたいという気持ちで本企画を実施しました。結果としてたくさんの方にご協力いただきこの場を借りて御礼申し上げます。今後もより一層多くの方に応援の輪にご参加いただけるよう励んでまいります」と決意も新たにしている。

 

 新型コロナウイルス感染症の一刻も早い収束を願うとともに、ファンと選手を結ぶ新たな応援の形のさらなる発展を期待したい。

 

(月刊バスケットボール)



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