月刊バスケットボール5月号

FIBAアジアカップ2022 組み合わせ、男子日本代表は前回準優勝のイラン代表と同組

写真/©FIBA.AsiaCup2022

 

 2月18日にジャカルタ(インドネシア)で行われたFIBAアジアカップ2022組み合わせ抽選会の結果を受け、今年7月に開催される同大会で、男子日本代表(FIBA世界ランキング37位、アジア7位)はグループCで、前回大会準優勝のイラン代表(世界23位、アジア2位)、カザフスタン代表(世界70位、アジア11位) 、シリア代表(世界85 位、アジア15位)と同組になることが決まった。


この大会は当初、昨年8月に開催予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックにより延期された東京2020オリンピックの開催期間との重複を避けるために、今年7月に延期されていた。開催地はジャカルタ。日本代表は昨年行われた予選グループBで2位となり、今回の本戦出場権を手にした。

 

 開催時期はNBAのオフシーズン。今大会はトム・ホーバスHC体制でワールドカップ予選と並行しての実戦機会だが、八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)と渡邊雄太(トロント・ラプターズ)を含めどんなチームを作るか、大きな見どころを提供する大会だ。

 


日本代表がグループCで対戦する3チームは、奇遇にもFIBAワールドカップ2023アジア地区予選グループDですべて同組になっている(もう1チームはバーレーン)。現時点ではカザフスタン代表が2度シリア代表と対戦し、84-74、81-71で連勝。またイラン代表はバーレーン代表との2試合を82-66、100-64のスコアで勝利している。


グループCで最大の難敵となりそうなイラン代表と、日本代表は昨年6月に東京2020オリンピックに向けたウォームアップの一環で3試合を行い2勝1敗の対戦成績だった。また2018年から2019年にかけて行われたFIBAワールドカップ2019アジア地区予選でも2度対戦があり、いずれも勝利している。

 

 一見優位な成績だが、これらの試合のいずれも、イランは元NBAのベテランセンター、ハメッド・ハッダディー(36歳、218cm)を欠いていた。ハッダディーは上記のバーレーン代表との試合には出場していない。ただしイラン代表の合宿には召集されており、今後どのような形で戦列に加わるか、あるいは加わらないかは一つの注目ポイントになりそうだ。


日本代表がカザフスタン代表と直近で対戦したのは、やはりFIBAワールドカップ2019アジア地区予選で、2度対戦して日本代表が2勝。シリア代表とは2011年のアジアカップで対戦し、日本代表が77-55のスコアでシリア代表を下している。

 


☆FIBA アジアカップ 2022
開催期間: 2022年7月12日(火)~7月24日(日)
開 催 地: インドネシア(ジャカルタ)
公式サイト


グループA: サウジアラビア(79 位)、ヨルダン(39 位)、オーストラリア(3 位)、インドネシア(91 位)

グループB: チャイニーズ・タイペイ(66 位)、中国(29 位)、韓国(30 位)、バーレーン(104 位)

グループC: イラン(23 位)、日本(37 位)、カザフスタン(70 位)、シリア(85 位)

グループD: インド(80 位)、レバノン(55 位)、フィリピン(33 位)、ニュージーランド(27 位)

※チーム名右のカッコ内は 2021 年 12 月 7 日現在のFIBAランキング
※インドネシアは本大会で上位 8 チームに入ると、FIBAワールドカップ 2023への開催国枠での出場権を獲得(日本とフィリピンは同大会開催地枠での出場が決定済み)


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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