昨年のファイナルカードを制し川崎が天皇杯連覇に挑む
第97回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会準決勝、宇都宮ブレックス対川崎ブレイブサンダースの一戦が2月9日ブレックスアリーナ宇都宮で開催された。この顔合わせは前回の天皇杯決勝と同一カード。前回は川崎が勝利し、天皇杯を手にしている。今シーズンのBリーグでは、直接対決が1勝1敗と五分の成績。川崎が25勝7敗で東地区トップを走り、特に年明けからは7勝1敗と好調をキープ。宇都宮は20勝10敗で東地区4位。年明けは5勝1敗ながら、チーム内に新型コロナウィルス感染者が出るなど、コンディションは万全とは言い難い。また、シーズンを通してスターターを務めてきた遠藤祐亮が濃厚接触者となり、この試合を欠場となってしまった。
勝負どころでゲームを支配した川崎のマット・ジャニング(Ⓒ JBA)
出だしは宇都宮がエース比江島慎、遠藤に代わりスターターに入った喜多川修平の3Pシュートなどで8-0と先手を取る。一方の川崎はなかなかインサイドにボールが回らずに得点をあげられない。1Q残り6分28秒でジョーダン・ヒースのフリースローでやっと初得点となった。しかし、その後ジリジリと点差を詰め1Qは15-14と互角の展開に持ち込んだ。
その後、一進一退となるが2Q後半に試合が動く。23-22と川崎が一点リードの状況からマット・ジャニングが2ポイント、3ポイントと連続得点をあげるなど、一気に宇都宮を突き放し、46-31と15点差を付けて後半へ。
主導権を握った川崎はその後も優位にゲームを展開。2ケタの得点差をキープしつつ試合を進め最終的には82-72と逃げ切りを果たした。ニック・ファジーカスがチームトップの28得点を記録。ジャニングが18得点、藤井祐眞が14得点と続いた。一方の宇都宮はジョシュ・スコットがチーム最多の18得点、11リバウンドを記録した。
川崎は3年連続の決勝進出となり、天皇杯連覇をかけて千葉ジェッツと対戦する。
(月刊バスケットボール)
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