月刊バスケットボール5月号

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2022.02.06

安間志織9試合連続2桁得点、アイスフォーゲルは8強確定まであと1勝

 安間志織が所属するアイスフォーゲルUSCフライブルクが、日本時間2月6日未明(ドイツ時間5日夜)にホームのユニドームにザールルイ・ロイヤルズを迎え、ブンデスリーガ2021-22シーズンの20試合目に臨んだ。スターターとして出場した安間は先制3Pショットを含む11得点、4リバウンド、7アシスト、3スティールを記録し、アイスフォーゲルの93-62の勝利に貢献した。


試合は第1Qから第2Q序盤まではやや競った展開になった。しかし安間のアシストでフォワードのクリスタ・リードが3Pショットを決め27-24としたところから、アイスフォーゲルが20-5のラン。この攻勢で一気に44-29までアイスフォーゲルが点差が広げる。


その後安間は一時ベンチに下がったが、前半終了間際に見せ場があった。50-32でリードした第2Q残り4秒にコートに戻ると、相手のフリースローが落ちた後のトランジションでダブルチームをドリブルで交わしながらファウルをもらう。タイムアウト後に再開されたポゼッションでは、ハラルド・ヤンソンHCのデザイン・プレーからスピードに乗ったドライブをしかけ、再び相手のファウルを誘う。


残り1秒を切ったこのプレーはシューティング・モーションでのかなりハードなコンタクトで、アンスポーツマンライク・ファウルに。安間はここで得たフリースロー2本をきっちり沈め、引き続き行われた左サイドラインからのインバウンドプレーでもゴール下に切れ込んだフォワードのエミリー・カピッツァにパスをつなぎ、ブザービーターとなるレイアップをおぜん立てした。安間がわずか4秒で4得点に絡んだこの流れで、チームは54-33と21点にリードを広げて前半を終えることができた。


後半も安間はオフェンス・リバウンドからのプットバックでアイスフォーゲルの先制点を記録。ディフェンスでもボックスアウトや相手のドライブを阻止する好プレーを見せ、アイスフォーゲルも順調にリードを広げていった。


この勝利でアイスフォーゲルは5連勝で、2022年が明けてからは全勝。その間の平均得点は90.8と非常に高く、得失点差も26.4と圧倒的な強さを見せている。今シーズンの通算成績は16勝4敗となり、ブンデスリーガの単独2位を維持。現時点ではレギュラーシーズンがまだ6試合残っているが、計算上はあと1勝すればリーグの8強入りが確定する状況だ。


安間はここまでの20試合すべてにスターターとして出場し、平均18.6得点、5.5リバウンド、6.5アシスト、3.0スティールのアベレージ。攻守でアイスフォーゲルの快進撃を支える原動力となっている。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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