月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.01.30

八村 塁が今シーズン10試合目の出場、ウィザーズは5連敗

 日本時間1月30日(北米時間29日)に行われたメンフィス・グリズリーズ対ワシントン・ウィザーズ戦に八村塁が出場。今シーズン10試合目となるこの試合で18分20秒プレーし、フィールドゴール4本中2本を成功させて4得点、2リバウンド、2アシスト、1ブロックを記録した。試合はグリズリーズが115-95で勝利した。

 

 


この試合は3試合続く遠征の初戦で、相手のグリズリーズはウエスタンカンファレンス3位の格上チーム。強豪相手に八村の出場時間は今シーズン3番目の長さになった。


八村の最初の得点シーンは第1Q残り2分41秒、左ウイングからドリブルドライブを仕掛け、マッチアップしたカイル・アンダーソンを吹き飛ばしながらゴール下に突進し、レイアップを沈めた。また第2Q残り10分40秒には、左エルボーでスペンサー・ディンウィディーからのパスを受けてのキャッチ&シュートを成功させ4得点目を奪った。以降得点はなかったが、後半カイル・クーズマの3Pショット2本をアシスト。試合には敗れたものの、個人としては決して悪くない動きを見せており、調子は上向きだ。


ただ、チームとしてのウィザーズは明らかに調子を落としている。前試合でロサンゼルス・クリッパーズに対し前半終了時点の30点リードをひっくり返されて115-116の逆転負けを食らった後、この日もグリズリーズに前半で41-63と22点のリードを許し、後半も立て直すことができなかった。連敗は5まで伸び、八村復帰後の10試合が4勝6敗。通算成績では23勝26敗と黒星が3つ先行し、順位もイースタンカンファレンス11位とプレーイントーナメント進出圏内からこぼれてしまった。

 


次戦は日本時間2月2日(北米時間1日)の対ミルウォーキー・バックス戦だが、このバックス(31勝20敗、イースタンカンファレンス5位)、次のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(30勝19敗、同3位)を含め、オールスター・ブレイクまでの9試合中6試合が、この日を終えた時点で東西両カンファレンスの6位以内(プレーオフ直行圏内)のチームとの対戦だ。現在の遠征から戻ればホーム5連戦というのは救いと言いたいところだが、その最初の3試合 - フェニックス・サンズ(39勝9敗、リーグ全体トップの成績)、マイアミ・ヒート(32勝18敗、イースタンカンファレンス1位)、ブルックリン・ネッツ(同6位) - を含む今後の直近5試合は特に厳しい戦いになるだろう。それだけに八村の活躍にもいっそう大きな期待がかかる。

 

 八村はここまでの10試合で平均16.0分間出場し、7.5得点、3.7リバウンド、0.9アシスト、0.2スティール、0.3ブロックのアベレージ。フィールドゴール成功率は42.4%、3P成功率33.3%、フリースロー成功率75.0%となっている。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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