月刊バスケットボール6月号

Bリーグ、Wリーグ オールスターに続き、車いすバスケットボール天皇杯も中止に

 新型コロナウィルス感染拡大が止まらないなか、バスケットボールのイベントにも影響が出てきている。男子Bリーグ、女子Wリーグではレギュラーシーズン・ゲームの数試合が中止になり、それぞれ1月に開催を予定していたオールスターゲームの中止を決めた。さらに1月18日には天皇杯日本車いすバスケットボール選手権の中止を日本車いすバスケットボール連盟(JWBF)が発表した。天皇杯は今週末の1月21日~23日まで、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で、2年半ぶりに開催されることになっていたが、複数の地域でまん延防止等重点措置が適用される見通しとなったことから、中止の判断となった。一旦は無観客での開催を発表していたが、同大会実行委員長の矢田成昭氏(JWBF副会長)は、「感染拡大の懸念」と「行動制限を伴う自治体からの要請(まん延防止等重点措置)」により、中止の判断となったことを明かしたうえで、「選手、スタッフ、運営関係者の安心安全を第一に考えた」と語った。鳥海連志ら東京パラリンピックの銀メダリストたちも多数出場する予定だっただけに、残念な結果となった。

 一方、Bリーグの島田慎二チェアマンは1月18日の理事会後の会見で、Bリーグの新型コロナウィルス感染状況を発表。1月1日~16日現在の数値として、選手82名、スタッフ28名、計110名の陽性発生数であるとした。同時点でB1リーグが24試合、B2リーグが6試合が中止となっているが、開催時期を改めて、代替試合を行う予定だという。また、これまで2週間に一度、リーグ統一のPCR検査を行ってきたが、当面、週1~2回の抗原定性検査を追加することも発表。「コートに新型コロナウィルスウイルスを持ち込まない」という姿勢を語った。

 なお、Bリーグのオールスターゲームは、2年連続の中止となったが、2023年に水戸(昨年度中止)、2024年に沖縄(今年度中止)で開催することを決定している。Wリーグオールスターは今年5月以降に延期して開催することを検討している。

 

(月刊バスケットボール)



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