月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2022.01.17

Wリーグオールスター2021-2022 in代々木の開催延期が決定

 1月29日(土)、30日(日)に国立代々木第二体育館で開催予定だった『ステーキハウス ブロンコビリー presents Wリーグオールスター2021-2022 in 代々木』の延期が決まった。全国的に新型コロナウイルス感染症が急増していること、またWリーグの各チーム内でも陽性例が多数確認されていることを受けての決定だ。


昨年12月9日に発表されたWリーグの公式PCR検査(第3回)結果では、4名の受検者が判定不可、それ以外全員陰性だった。しかし1月8日・9日に実施した4回目の検査では富士通レッドウェーブのプレーヤー1名、アイシンウィングスのプレーヤー2名とスタッフ1名が陽性判定となり、以降複数のチームで陽性判定・濃厚接触と判断されるケースが多発。それに伴い公式戦開催中止の知らせが相次ぐ状態となっている。


そうした状況下で、隔離期間直後のプレーヤーをベストコンディションで出場させることが難しいこと、開催地となる東京都内でも感染が拡大していること、日本全国から多くのファンが来場するだろうことなどを踏まえ、プレーヤーやスタッフから来場客まで、すべての人々の安全を最優先に考慮した結果、当初の日程での開催は断念することとなった。


ただし、5月以降であらたに日程を検討し、代々木第二体育館での開催を調整中とのこと。Wリーグ発信のリリースには、「Wリーグオールスターは、選手とファンの皆様をつなぐ重要なイベントであり、本年も『つなげ。ボールを、感動を。』の旗印の下、リーグと選手が一丸となってさまざまな催しを企画しておりました。だからこそ選手やお客様の不安が大きい最中での開催ではなく、制限の中でも参加される皆様が安心して心からイベントを楽しんでいただけるようあらためて開催の準備を進めてまいります」と延期後の開催に向けた意欲も綴られている。


当初日程でのチケット販売は17日から停止となる。販売済チケットの取り扱いについては、追ってWリーグ公式サイトで発信される。


新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染症が年明けから急激に拡大している状況を受け、広島、山口、沖縄ではすでに9日からまん延防止等重点措置が適用されている。また17日には、政府が関東の1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)にも同措置を適用する方針を固めたことが報じられ、今後もこの流れが拡大していく様相を呈している。

 

Wリーグ公式サイトの関連情報ページ


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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