月刊バスケットボール6月号

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2022.01.17

安間志織のオールラウンドな活躍でアイスフォーゲルがライバルチームとの対戦に勝利

 日本時間1月17日(ドイツ時間16日)の午前0時に始まったブンデスリーガのアイスフォーゲル対ルトロニック・スターズ・ケルターン戦に安間志織がスターターで出場し、15得点、4リバウンドに9アシスト、4スティールのオールラウンドな活躍で83-70の勝利に貢献した。


両チームは対戦前の時点で、アイスフォーゲルがブンデスリーガ3位、スターズが4位。上位を争うライバル同士の一戦で、安間の活躍がアイスフォーゲルの支えとなった。安間は得点がチームハイ、アシストとスティールはゲームハイの数字。アイスフォーゲルは2022年の公式戦初勝利で今シーズンの通算成績を12勝4敗とし、同じ勝敗のTKハノーバー・ロクセを得失点差で上回り2位に浮上した。


試合は序盤からアイスフォーゲルがペース。先得点したのはスターズだったが、アイスフォーゲルはクリスタ・リードの3Pショットで逆転すると、最初の4分間で17-5のランを展開し優位に立つ。その間安間は、反撃に転じたリードの3Pショットを含む3つのフィールドゴールでアシストを記録した。


安間自身の最初の得点は第1Q残り4分26秒。左ベースラインからペイントにドライブし、フェイドアウェイ・ジャンパーで記録した。安間はその約30秒後にも右コーナーからロングツーを放り込んだ。アイスフォーゲルはこの一撃で21-8リードを広げており、この時点までに安間が記録した4得点、3アシストが試合のトーンを決める重要な要素となっていた。


アイスフォーゲルはその後も主導権を譲ることなく、前半終了時点でスコアは49-28と一方的な展開に持ち込む。後半はスターズも粘りを見せたが、勝負に影響を及ぼすような流れにはならなかった。


順位を一つ上げたアイスフォーゲルは、日本時間1月20日(ドイツ時間19日)未明にTSV1880ヴァッサーブルクとの次戦に臨む。現在4勝11敗で12位のチームだ。この試合は当初日本時間1月3日(ドイツ時間2日)に開催される予定だったが、相手側に新型コロナウイルス陽性例が複数確認されたことにより延期されていた。

 

 アイスフォーゲルは年末に首位のラインラント・ライオンズに55-61で敗れ、年が明けてからのポカール(ドイツ最高峰のカップ戦)準々決勝でも、ロクセの前に75-80で屈していた。黒星が続いた後の2022年初勝利にも勢いを得て、低迷中の相手との次戦にも手堅く勝っておきたいところ。安間のは昨年11月に行われた前回の対戦で31得点、5リバウンド、4アシスト、6スティールを記録して70-59の快勝に大きく貢献しており、そのプレーぶりに期待がかかる。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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