月刊バスケットボール6月号

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2022.01.12

ドーン・ステイリーHC率いるサウスキャロライナ大が1位を維持 - NCAA女子バスケ全米トップ25ランキング第10週

 開幕から10週を経たNCAA女子バスケットボールの全米トップ25ランキングがAP通信社から発表された。全米No.1は開幕から10週連続でサウスキャロライナ大。昨夏の東京2020オリンピックで女子アメリカ代表を7大会連続金メダル獲得に導いたドーン・ステイリーHCが率いるチームだ。

 

 シーズン開幕前に、7年間で25.5億円を越える(US1ドル114円換算)巨額契約更改を行ったことでも話題となったステイリーHCの元、サウスキャロライナ大では攻守で軸となる196cmのフォワード、アリーヤ・ボストンをはじめ将来WNBA入り間違いなしと思われる有力なプレーヤーが活躍し、結果を残している。また指揮官の長期契約でチームの方向性が明確に示されていることもあり、翌シーズン以降に向けたリクルーティングも順調。全米トップクラスのポイントガードと評されているタレイジャ・クーパーを2022-23シーズンに新入生として迎え入れることも、公になっている。

 

 一方、今野紀花が所属するルイビル大も、開幕初戦でアリゾナ大に敗れた後は負けなしの13連勝中で、直近4週で3位を維持している。AP通信発表のランキングと並んで全米が注目するもう一つの全米ランキング、USAトゥデイのトップ25では2位だ。


今野はここまで13試合に出場して平均3.8得点、1.5リバウンド、1.3アシストというアベレージ。ただ、日本時間1月7日(北米時間6日)に行われた直近のピッツバーグ大との試合は欠場だった。理由は明かされていないが、ジェフ・ウォルツHCは今野が14日(同13日)の対シラキュース大戦には戦列に戻ることを明かしている。

 

 また、ルイビル大では新型コロナウイルス感染拡大の影響も出ており、10日(同9日)に行われるはずだったマイアミ大との一戦が前日にキャンセルとなった。同様の理由による試合のキャンセルや延期は全米で相次いで起きている。今シーズンも、カレッジボーラーたちには非常に難しいシーズンだ。

 


☆NCAA女子バスケットボール 2021-22ランキング(北米時間1月10日発表、第10週)
※表記はランク、チーム(カンファレンス、勝敗)、得点(1位投票数)


1 サウスキャロライナ大学(サウスイースタン、15-1) 745(26)
2 スタンフォード大学(パック12、11-3) 703
3 ルイビル大学(アトランティック・コースト、13-1) 698(4)
4 ノースキャロライナ州立大学(アトランティック・コースト、14-2) 655
5 テネシー大学(サウスイースタン、15-1) 613
6 インディアナ大学(ビッグテン、12-2) 606
7 アリゾナ大学(パック12、11-1) 561
8 メリーランド大学(ビッグテン、12-4) 511
9 アイオワ州立大学(ビッグ12、14-1) 489
10 コネティカット大学(ビッグイースト、7-3) 476
11 ミシガン大学(ビッグテン、13-2) 455
12 ルイジアナ州立大学(サウスイースタン、15-2) 403
13 テキサス大学(ビッグ12、11-2) 394
14 ベイラー大学(ビッグ12、10-3) 364
15 ジョージア工科大学(アトランティック・コースト、11-3) 324
16 デューク大学(アトランティック・コースト、11-2) 275
17 ジョージア大学(サウスイースタン、13-3) 243
18 ブリガムヤング大学(ウエストコースト、12-1) 203
19 ケンタッキー大学(サウスイースタン、8-4) 156
20 ノートルダム大学(アトランティック・コースト、11-3) 148
21 ノースキャロライナ大学(アトランティック・コースト、14-1) 147
22 コロラド大学(パック12、13-0) 118
23 オクラホマ大学(ビッグ12、13-2) 109
24 サウスフロリダ大学(アメリカン・アスレティック、11-4) 92
25 カンザス州立大学(ビッグ12、13-2) 83

このほかの得票チーム: フロリダガルフ・コースト大学 52, アイオワ大学 38, オハイオ州立大学 31, ミズーリ州立大学15, ディポール大学12, ミズーリ大学 12, ネブラスカ大学 10, バージニア工科大学 3

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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