月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2022.01.08

【Jr.ウインターカップ2021-22】ゴッドドアが優勝! KAGO CLUBとの近畿対決を制す

 

1月8日、「Jr.ウインターカップ2021-22(2021年度 第2回全国U15バスケットボール選手権大会)」大会5日目男子決勝、ゴッドドア(兵庫県)×KAGO CLUB(大阪府)。近畿のクラブチーム同士による決勝は、68-58でゴッドドアが勝利し、優勝を果たした。

 

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同じ近畿にあるということもあって、よく練習試合も行うという両チーム。どちらも、先を見据えての育成を優先するとあって、「丸さん(丸田健司ヘッドコーチ)も僕も関西人なので楽しみでしかない」と笑顔で語るゴッドドアの本間雄二ヘッドコーチ。決勝でもこれまで同様に「ベンチも一体になって、『感動』『感謝』『一体感』の“3感”を与える」ことを目指して臨むと語っている。

一方KAGO CLUB丸山HCは「うちはゴッドドアさんに負け越しているので、そういう面でも(勝つことで)良いストーリーが子どもたちにも生まれると思います」とコメント。「決勝はもっともっとみんなが絡んで、流動的にチームで戦うバスケをしたい」と語り、決勝に臨んだ。

 

試合開始直後、ゴッドドアは#2長田祐聖がいきなり3Pシュートをメイク。#85瀬川琉久も続き、5-0とする。対するKAGO CLUBは、#1渡邊大翔がルーズボールを拾ってシュート。まずは両エースが得点を奪い合う。

 

すると、KAGO CLUBは#4宮嶋秀彰、#10羽澤要が続き、大会ベストシューターとも言われる#13杉本陽飛が4ポイントプレーを決定。10-9とする。

互いに激しいディフェンスから、オフェンスでは持ち味を発揮。ゴッドドアは、#39竹内琉人、#85瀬川が、KAGO CLUBは、#7山銅彪剛がシュートを決め、一進一退の攻防が続き、16-16で1Qが終わる。

 

2Qに入っても、互いにチーム・ディフェンスで楽なオフェンスはさせない。その中でゴッドドアは#85瀬川がタフなシュートを決めると、#2長田が3Pシュート。#12清水仁も3ポイントプレーを決めて、残り4分39秒で26-18とリードを作る。

 

しかしKAGO CLUBも譲らない。#4宮嶋が決めると、#1渡邊がドライブでインサイドを切り裂いて3ポイントプレー、#7山銅、#2塩田吉流海も続いて、残り3分で27-30と3点差まで詰め寄る。

 

終盤、点の取り合いとなると残り39秒、#39竹内が3Pシュートを沈めて、ゴッドドアが39-31とリードして前半を終える。

 

3Q開始からKAGO CLUBが#2塩田、#7山銅が得点。そのまま、攻防にリズムが良くなると、残り5分11秒、#4宮嶋のシュートで39-41と差を詰める。そして1ポゼッション差でクォーター終盤まで進む。

 

最後に流れを掴んだのはゴッドドア。残り2分9秒、#1藤村日向がフェイクでマークを外してきれいにジャンパーを決めると、#39竹内、#85瀬川と得点し、52-45で4Qを迎える。

 

なんとかきっかけを掴みたいKAGO CLUBは、4Q残り6分45秒、スティールから#1渡邊が速攻。#85瀬川からファウルをもらって3ポイントプレーを決めて48-52とする。

しかし、ゴッドドアは#22馬場瑠音、#85瀬川の得点で59-48とリードを広げる。

 

残り4分21秒、#13杉本が入るとKAGO CLUBに流れが。直後にスティールから#1渡邊が速攻。直後、#7山銅がスティールして速い展開から#3屋島直哉が得点。残り3分25秒で54-59とする。KAGO CLUBは、シューター#13杉本にボールを渡すが、3Pシュートはリングに嫌われてしまう。

 

すると、ゴッドドアのエース#85瀬川がここで得点。さらに#1藤村も続き、残り1分半で63-54とする。必死のディフェンスを見せたKAGO CLUBだが、ターンオーバーも生まれてしまい、万事休す。68-58で、ゴッドドアが勝利し、優勝を果たした。

 

優勝したゴッドドアは、#85瀬川が28得点、14リバウンドのダブルダブル。#39竹内が11得点、#1藤村が10得点をマークしている。一方、KAGO CLUBは#1渡邊が18得点、10リバウンド。#7山銅も10得点でチームを引っ張った。

 

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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)

 



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