月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2022.01.08

【Jr.ウインターカップ2021-22】四日市メリノール学院中が2連覇、京都精華学園中の攻撃を防ぐ

1月8日、「Jr.ウインターカップ2021-22(2021年度 第2回全国U15バスケットボール選手権大会)」大会5日目女子決勝、四日市メリノール学院中学校(三重県)×京都精華学園中学校(京都府)。前回決勝と同カードとなった頂点の戦いは、スタートダッシュに成功した四日市メリノール学院中が逃げ切り、77-51で勝利。大会連覇を果たした。

今大会平均32.3得点、16.3リバウンドと立派な数字を残しているエース#8深津唯生(178cm)を中心に勝ち上がってきた四日市メリノール学院中、その稲垣愛ヘッドコーチは、決勝に向けて「小さくても楽しいバスケができればなと思います」と語っている。

一方、京都精華学園中には、191cmの#18ユサフボランレアイシャットという絶対的インサイドがいる。彼女はなんと今大会、平均35.5得点、21.8リバウンドだ。山本綱義コーチは、“最後の試合は3年生を中心に”と語っている。

 

まず先取点を奪ったのは四日市メリノール学院中。残り6分57秒、トランジションから#4井口姫愛が3Pシュートを決める。続いて#8深津が、距離のあるフィールドゴールを決める。#18ユサフにボールが入っても、ケアをしてミスを引き出すなど、序盤は、四日市メリノール学院中が攻防で際立ったプレーを見せる。

 

残り4分50秒、0-7でのオフェンスでパスミスによるターンオーバーを犯したところで、京都精華学園中はタイムアウト。

しかし、流れは止まらない。四日市メリノール学院中は残り4分32秒、オフェンス・リバウンドを奪った#6伊藤千寛が決めて9-0とする(ここまでリバウンド7本すべて奪取)。

 

京都精華学園中は残り3分44秒、#4林咲良のシュートで初得点。その後、#18ユサフにボールを入れるが、ダブルチーム、トリプルチームにあってシュートが決まらない。抜ききってのレイアップも決まらないなど、悪い流れが続く。それでも残り2分10秒、速い展開から#7岡本桜が決めると、#4林、#5橋本芽依も得点をあげ、12-20で1Qを終える。このクォーター、京都精華学園中は7本のターンオーバーを犯している(四日市メリノール学院中は1本)。

 

2Q、日頃より「ディフェンスをしっかりやれば、負けないよ」と山本コーチに言われている京都精華学園中は、開始から好ディフェンスを展開。3本のシュートを防ぐと残り6分26秒、#4林が3Pシュートを決定。さらに、残り5分52秒、インバウンズからゴール下の#18ユサフがシュートを決めて17-20と3点差まで迫る。

 

しかし、今度は四日市メリノール学院中が、#6伊藤、#8深津、#5永福歩暖の連続得点で30-17と再び突き放す。そのリードを更に広げ40-24でハーフタイムを迎える。四日市メリノール学院中は#8深津が17得点と活躍。京都精華学園中は#18ユサフが9リバウンドを奪っているが、チームとしては18と四日市メリノール学院中より5本少ない数字となっている。

 

3Q、互いに好ディフェンスを展開。シュートミスも増えてくる中、四日市メリノール学院中は#5永福、#8深津、#9大久保結奈が、京都精華学園中は#18ユサフ、#8山口優利亜、#4林、#5橋本が得点を重ねていく。

そのまま、リードは縮まらず、四日市メリノール学院中が58-34で最終4Qを迎える。

 

4Q、京都精華学園中はオールコート・マンツーマンを展開。ターンオーバーを誘って#17吉田ひかりが決めるなど、いい出だしを切る。

 

しかし、その流れは続かない。

残り6分35秒、#8深津が#18ユサフのサイドを抜いてドライブし、3ポイントプレー。さらに残り6分7秒、#4井口がコーナーから3Pシュートを決定。#5永福、#6伊藤も続いて70-36とする。

 

京都精華学園中は、終盤#18ユサフが連続得点を奪うものの、差は縮まらず。77-51で四日市メリノール学院中が大会連覇を果たした。

 

四日市メリノール学院中は、#8深津が30得点、10リバウンドのダブルダブル。#5永福が13得点、#6伊藤が12得点、10リバウンド、#4井口11得点、12アシストをマーク。京都精華学園中は#4林が17得点、#18ユサフが11得点、15リバウンドでチームを引っ張った。四日市メリノール学院中がリバウンド43本と京都精華学園中に10本差をつけている。



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