月刊バスケットボール6月号

中学(U15)

2022.01.08

【Jr.ウインターカップ2021-22】女子決勝は10時開始! 四日市メリノール学院中の連覇か、京都精華学園中のリベンジか!?

※写真は合成です

 

ついに舞台は決勝へ。1月8日、「Jr.ウインターカップ2021-22(2021年度 第2回全国U15バスケットボール選手権大会)」大会5日目女子決勝、10時より四日市メリノール学院中学校(三重県)対京都精華学園中学校(京都府)が行われる。なんと前回大会と同じ決勝カードである。

 

【写真】四日市メリノール学院中、京都精華学園中フォトギャラリー(写真16点)をチェック

 

 

 

決勝は「小さくても楽しいバスケができればなと思います」と語る

四日市メリノール学院中・稲垣ヘッドコーチ

 

前回女王・四日市メリノール学院中は、初戦となる2回戦でRED WINGS(宮崎県)に76-63で勝利すると、ダブルヘッダーとなった昨日、3回戦でHANABUSA FALCONS(埼玉県)に81-69で勝利。しかし、この試合でスターターの2年生、#18鈴木瑚香南がケガしてしまう。

 

「ケガをしてしまった時は、みんなが動揺していたけど、1試合目と2試合目の間に時間があったので、その時に『みんなで、しっかりここを踏ん張って彼女を勇気づけられるようにしよう、一番つらいのは彼女だよ』と話をしました」と稲垣愛ヘッドコーチ。

気持ちを立て直して準々決勝に臨むと、速さが武器の大阪薫英女学院中(大阪府)を71-53で退ける。そして本日、準決勝でJ,sphere(愛知県)に対してスタートダッシュを図ると、守りきって2年連続での決勝進出を決めた。

 

決勝で対戦する京都精華学園中戦に向けて、稲垣HCは、「去年に引き続きですね。去年は、福王伶奈(192cm)がいたので、ある程度踏ん張れたところがありました。ケガをした鈴木も含めて、(全中決勝でサイズのある)折尾さんにしてもやってきたこともあるので、もう1回、チームとして修正したいです。小さくなるので、小さくても楽しいバスケができればなと思います」と語ったうえで、「アクシデントがあった中で、本当に子供たちがよく頑張ったなと思います。この1、2日で成長してくれたのが、勝つことより、うれしいですね」と選手たちの頑張りを讃えている。

 

 

 

京都精華学園中・山本コーチは

「3年生を中心に展開したいと思います」とコメント

 

対する京都精華学園中は、初戦となる2回戦でPULLSバスケットボールクラブ(山形県)に77-35、3回戦SHIKISHIMA(山梨県)に82-59と勝利して8強に勝ち上がると、準々決勝では、全中準優勝の北九州市立折尾中学校(福岡県)と対戦。オーバータイムまでもつれた激戦を98-94で制すと、本日の準決勝、Earnest(宮城県)を73-47で下して2年連続の決勝進出を決めている。

 

「ウインターカップで1週間、チームを見られてないので、本当に細かな部分、フォーメーションとか、確認も何もしないでやってきました。ただディフェンスをしっかりやれば、負けないよとずっと言い続けてきた。ダッシュ、ストップターンを繰り返してきたことが、まだ財産として残っているので、それで勝たせていただいているのかなと思います」と語ったのは山本綱義コーチ。同コーチは、ウインターカップ準優勝となった京都精華学園高のヘッドコーチを務めつつ、京都精華学園中も見ている。

 

ベスト4で大会を棄権となった全中の悔しさ、そして昨年の決勝で敗れた悔しさは、もちろん選手たちも覚えているはず。明日の四日市メリノール学院中戦に向けて、ポイントを聞くと、「まずはスタート。それと#6米島愛樺をはじめとする3年生ですね。私は最後の試合は3年生をいつも信頼するんです。今まで使ってない子も含めて、3年生は最後の試合は力を出してくれるので、3年生を中心に展開したいと思います」と語っている。

 

京都精華学園中には、191cmの#18ユサフボランレアイシャットという絶対的インサイドがいる。彼女はなんと今大会、平均35.5得点、21.8リバウンドとすごい数字をマークしている。

一方、四日市メリノール学院中にも、#8深津唯生(178cm)というエースがいる。今大会平均32.3得点、16.3リバウンドと立派な数字を残しているものの、対#18ユサフということでは、サイズでは劣る。準決勝のJ,sphere戦では、インサイドの#4オサトアリシア藍依になるべくボールを入れさせないという作戦が奏功した。同様の策を、決勝でも実行できるか。興味深いところだ。

 

仮に四日市メリノール学院中が優勝となれば、全中に続いて2冠。前回大会に続いて3大会連続優勝となる。その四日市メリノール学院中を下して、京都精華学園中が優勝を果たすか。明日の決勝が楽しみである。

 

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写真/月刊バスケットボール

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)



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