月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2022.01.06

【Jr.ウインターカップ2021-22】SHIKISHIMA♯13野田優菜の迷いなき3Pシュート

 Jr.ウインターカップ3日目。Dコートの第2試合、女子3回戦ではSHIKISHIMA(山梨)と京都精華学園中(京都)が対戦し、京都精華学園中が82‐59で勝利を収めた。

 

 両チームが3回戦で顔を合わせるのは2年連続。昨年、SHIKISHIMAは対戦チームの出場辞退のため1、2回戦が不戦勝となり、試合勘のないまま、2試合を勝ち上がってきた京都精華学園中の前に敗れている。

 

 今年、SHIKISHIMAは1、2回戦を実力で勝ち上がり、そして再び京都精華学園中とあいまみえた。昨年はケガのためコートに立つことができなかった♯13野田優菜は、「リベンジできる機会だから」と強い意気込みで今日の試合に臨んでいた。

 

 

 前半は、191㎝の♯18ユサフ・ボランレ・アイシャットを擁する京都精華学園中の前に20‐47と大きくリードされたSHIKISHIMAだが、野田は得意の3Pシュートで奮闘。そして、そんな野田とともにただ2人の3年生であるキャプテン♯11大柴沙和や、2年生の♯17末木わかも躍動したSHIKISHIMAは、後半に持てる力を存分に発揮する。3Qは20‐21と肉薄し、4Qは19‐14とリードした。

 

 

 前半のビハインドが大きく、最終的な結果にはつながらなかったが、大柴と末木は10得点、そして野田は32得点という数字を残した。中でも特筆できるのは野田の3Pシュートで、実に7/15(46.7%)という高確率。

 



 

「絶対に勝ちたかった」と野田は涙を見せた。しかし、顔を上げて「ディフェンスで全然貢献できなかった分、オフェンスはしっかりやろうと思って、それはできたので悔いはないです」と言葉を続けた。

 

 1年ほど前に外のシュートを教えてもらっている中で身に付けたという3Pシュートに関して、心掛けているのは「迷いなく自分のシュートを打つこと」だという野田。「自分は(昨年)ケガをしてすごくチームに迷惑をかけてしまったから、来年は(今回の経験を生かして)しっかり勝ってほしい」と、同じコートに立った後輩たちの頑張りに期待を寄せ、そして自身については、「高校に上がったらもっとプレーの幅を増やして、常に適切な判断ができるプレーヤーになりたいです」と思いを語った。これから進むべき道に対して、野田が放つ3Pシュートのように、一切の迷いはない。

 

 

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取材・文/村山純一(月刊バスケットボール)
写真/月刊バスケットボール



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