月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.01.06

八村 塁(ウィザーズ)が安全衛生プロトコルを離脱 - アンセルドJr.HC戦列復帰間近の見通しを語る

 八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)が安全衛生プロトコルを離れ、チーム活動に参加可能な状態となった。日本時間1月6日(北米時間5日)のウィザーズとヒューストン・ロケッツの一戦を前にした会見で、ウェス・アンセルドJr.HCが明かした。

 


八村はこの会見当日の朝にプロトコルを脱したばかりで、同日のシュートアラウンドには不参加。しかし日本時間8日(北米時間7日)からシカゴ、オーランドを巡る遠征には帯同するようだ。

 


八村がプロトコル適用下となったのは、日本時間の昨年末の12月29日(北米時間28日)。この日は対マイアミ・ヒート戦当日で、地元ラジオ局とのインタビューでトミー・シェパード社長兼GMが明かしたところによれば、八村はこの試合で戦列復帰するはずだった。


その時点から8日が過ぎた時点でのプロトコル離脱を受け、アンセルドJr.HCは6日の会見で「まだ強化が必要ですが、そう長くかかるとは思えません(They still have to do a bit of ramp up. But I can’t believe…, I can’t fathom it being too long)」と話し、八村の実戦復帰が秒読み段階であろうことを感じさせた。八村とともにプロトコルを離れたアーロン・ホリデーとスペンサー・ディンウィディーも含め、「次の遠征で出場可能になってくれるといいのですが(Hopefully they’ll both be available you know on this upcoming road trip)」と早々の復帰を期待している様子だった。

 

 


アンセルドJr.HCは、八村がまだ5対5の練習を行っていないことも再度明言した上で、3対3で価値ある練習ができていることで5対5をスキップしても実戦復帰過程の支障にならないとの認識も明かしている。「3対3は(5対5よりも)そこここに難しい要素があります。より広いスペースを守らなければならないですし。それならではのタフさがあります(Especially the 3on3 is oftentimes more difficult. You’ve gotta cover more ground. It’s you know…, in its own way it’s a little tougher)」


フルコートのスクリメージとは違うものの、高度な練習で仕上がっていた八村の様子を、アンセルドJr.HCは「負荷をしっかり受けとめてよく頑張ってきました。彼は良い状態だと思います(He’s done a terrific job handling that load and being able to get through it. I think he looks good)」と説明した。

 

 いまだに八村の復帰見込みの「Xデー」は明確になったわけではない。しかし直近のシカゴ~オーランドへの遠征でそれが起きる可能性もゼロではないのではないだろうか。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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