月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.01.05

渡邊雄太(ラプターズ)が安全衛生プロトコル入り

 渡邊雄太(トロント・ラプターズ)が安全衛生プロトコル入りとなった。日本時間1月5日未明にラプターズのチーム広報が発表したところでは、渡邊のほかスビ・ミハイリュクもプロトコル適用下。両者は同日の対サンアントニオ・スパーズ戦を欠場している。

 


渡邊のステイタスは、試合当日の北米東部時間の1月4日午前11時30分(日本時間5日深夜1時30分)に発表されたインジャリー・レポートには記載がなかったが、その1時間後のレポートで“Out(欠場)”となっていた。ラプターズは2日前の対ニューヨーク・ニックス戦でレギュラーロスターが全員戦列に戻ったばかり。ここで勢いに乗りたいところだったが、再度ローテーションの核の一部となるユーティリティー・プレーヤーを同時に2人欠くこととなる。


スパーズとの試合前に行われた会見でニック・ナースHCは、渡邊のコンディションについて「普通にしています。しばらく欠場しますが、少なくとも現時点では良好な状態です(He’s OK. He’ll be out for a little while. But he’s fine. as far as…, as of this moment)」と説明した。また、今後の見通しについては、以下のように話している。


「彼は初期段階です。私たちは今朝、彼がプロトコル適用下に入ることを知ったばかりです。なので、最重要事項は彼が大丈夫であることを確認するために様子を見ていくことだと思っています。その観点から、ひとまずこの数日は彼の基本的な健康状態以外はあまり気にかけずにいきます。どうなっていくかを見守ったあとで、どう動くか一緒に計画を作っていけるでしょう。2日、3日、4日間はくらいはそんな感じですね」

“I think he’s got a…, he’s early stages. We just found out he was going in protocols this morning. So, I think the main thing is we keep a close eye on him just to make sure that he’s…, you know he’s fine. That way and not really worry about anything to do other than just monitoring you know just his basic health for the moment for the next few days and see how it goes and then we’ll get a plan of action together. Maybe after two or three or four days.”

 

対スパーズ戦前の会見に登壇したナースHCは、渡邊の基本的な健康状態を第一に気にかけていた(写真をクリックするとインタビュー映像が見られます)


NBAの有力インサイダーの一人として知られるエイドリアン・ウォジュナロスキー氏のツイートによれば、一定条件を満たすプレーヤーは隔離を最短で5日間で終えることができる。ナースHCが言うとおり、復帰よりも何よりも、健康第一で過ごすことが最重要だ。良好な健康状態を保って、結果として隔離を短期間で終えられれば、その後のパフォーマンスへの影響も最少で抑えられるだろう。

 

 ラプターズは日本時間1月6日(木=北米時間5日)にミルウォーキー・バックスとアウェイで対戦するが、以降3試合はホーム。次に遠征に出るのは日本時間15日(土)の対デトロイト・ピストンズ戦となっている。日程を鑑みても、焦らずコンディションを管理できれば、チームがトロントにとどまっている間に戦列に戻ってこられるかもしれない。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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