月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2022.01.04

【U15 クラブバスケットボールゲームス】初戦からエンジン全開のTOKUSHIMA VERTEX(男子)

 4日から東海市民体育館(愛知)などで始まった『第10回U15クラブバスケットボールゲームス』は、初日に男女1、2回が行われた。今回は予選リーグなしのトーナメント方式。

 

 まず、目に付いたのが180センチ台が6名いる男子のTOKUSHIMA VERTEX(徳島)。中でも、#18木村隼はU15ナショナル育成センターの第1回キャンプ参加したプレーヤーだ。初戦はFirst and Last(FAL/宮城)だったが、開始直後から猛攻が始まった。

 

 VERTEXはガード陣の好ディフェンスでセンターラインを越させず、一気に13-0のラン。トランジションからのレイアップや3Pシュートなど多彩な得点パターンを見せる。一方のFALは残り4分まで得点できなかった。FALも徐々に硬さが抜けてきたが、高さを意識したフローターがことごとく入らず。1Qで8-24と大きくビハインド。途中、ドライブなどで反撃したが点差は最後まで詰まらず、66-40でVERTEXが快勝した。

 

 VERTEXはキャプテンの#33桑田恭吾が3P4本を含む22得点の活躍だった。

 

「今日はいつも以上にシュートが入っていました。確率が高かったのも勝因の一つだと思っています。経験のあるプレーヤーが少ないので、ジュニアウインターカップ県予選決勝が終わって肩の荷が下りたような感じです。その経験が大きかったのかもしれません。決勝では緊張で途中まで自分たちの試合ができませんでした。こういった試合ができていれば、また結果も変わっていたのかもしれませんが。大きいプレーヤーたちもポストプレーという形ではなく、オールラウンドにできるよう日頃から練習しています」と、福山直紀コーチ。

 

 続く2回戦でたんぽぽバスケットボール教室(埼玉)に49-88で敗れたものの、大きいプレーヤーたちがアウトサイドからシュートを放ち、ドライブを仕掛けるようなプレースタイルは彼らが今後さらに飛躍する可能性を秘めている。

 

(月刊バスケットボール)

 



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