月刊バスケットボール6月号

ホームでフィリピンに71-77で敗退! 勝負どころで3Pシュートを決められたのが痛かった

ホームの駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で行われたワールドカップ アジア地区1次予選vs.フィリピン。ワールドカップ出場に向けた今後の戦いを見据えても、ホームということとフィリピンのエース、テレンス・ロメオが不在ということを考えれば、確実に勝利したい試合だった。   試合開始後、最初に得点を挙げたのは#24の田中大貴。しかもそれが、日本が勝利するには生命線となるであろう3Pシュートだったこともあり、幸先よいスタートに思われた。しかし、試合後ラマスヘッドコーチが「シュートが入らなかったこともあり選手が固くなっていた」と振り返ったように、その後は日本のシュートがことごとくリングに嫌われ、1Q途中で3‐14と大きくリードされてしまう。 そこで「選手交代、セットプレー、仕組みを変えて変化をつけた」とラマスヘッドコーチ。するとこれがうまく機能。「選手が積極的なプレーをしてくれるようになった」(ラマスヘッドコーチ)こともあり、3Q途中には#6比江島 慎のリーチバックシュート、#88張本天傑のリング下、#18馬場雄大のアリウープ、張本の3Pシュートと怒涛の連続得点で、38‐37と逆転に成功する。

そして、一進一退で迎えた4Q。残り6分29秒の時点で60‐63とどちらに転ぶか分からない状況だったが、「勝負所をものにできなかったのは力の差」ともラマスヘッドコーチがコメントしたように、ここからフィリピンの#11ブラッチェ、#7ウィリアムに3Pシュートを沈められ万事休す。日本も最後まで高い集中力を見せたが、71‐77で敗れた。 その3Pシュートに関し、この試合、4Qで2本を決めた#2富樫勇樹は、「今後は、外からのシュートの精度を高めていくことが課題になると思います」とコメント。27日にアウェイで戦うオーストラリア戦は、厳しいものになることが予想されるが、富樫が言うように3Pシュートを決められるかがポイントとなることは間違いないだろう。 (月刊バスケットボール)

PICK UP