月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2021】男子注目選手vol.3 島倉欧佑(帝京長岡/新潟県①)

“挑戦者”という初心を忘れずどのチームに対してもしっかり勝ち切る!

 

 

――地元長岡で開催された今夏のインターハイでは、初の決勝進出で準優勝という結果でした。今、改めて振り返ってみていかがですか?

 

島倉 実は大会が近付くにつれてチームが一時バラバラになってしまった時期があり、「大丈夫かな…」と不安な思いで始まった大会でした。

 

――チームがバラバラになってしまった…というのは?

 

島倉 ここ数年、帝京長岡は個々の能力はあるのに結果を残すことができない時期が続きました。今年のインターハイ前は、お互いが取り組んでいることに対する関心や意識が薄く、それが、チームが一つになり切れなかった原因だと思います。

 

――そんな状態から、何がターニングポイントになったのでしょうか?

 

島倉 「チームが一つになった」と強く感じることができたのは、準決勝の仙台大明成戦です。1点を争う、どちらが勝っても負けてもおかしくない接戦でしたが、ディフェンスでお互いに声をかけ合ったり、応援に応えるようにハッスルしたプレーも出したりすることができました。

 

――続く決勝は厳しい結果になってしまいましたね。

 

島倉 中部大第一戦は、ディフェンスで注意散漫な時間帯があったり3Pシュートの確率も低かったりと、課題がたくさん見付かりました。今年のチームは、個々の能力は昨年や一昨年の先輩方と比べて低いかもしれません。でも、チームとしてのバランスは良く、一人一人が仲間のことを思いながら自分の力をしっかり発揮することができれば、結果を残すことができるチームだと思います。ウインターカップでは、「チームが一つになって戦う」という意識をより高めて、最後まで勝ち切ることが課題です。

 

――最後に、改めてウインターカップへの思いを教えてください。

 

島倉 インターハイでは準優勝という結果を残すことができましたが、ウインターカップでは“挑戦者”という初心を忘れずに、どのチームに対してもしっかり勝ち切る気持ちで戦っていきたいと思います。個人としては、試合で使える技術を日頃からNBAの試合を見ることで学ぼうと思っていますが、緩急の使い分けやタイミングのずらし方でよりシンプルに相手を抜いたり、力強いドライブからのレイアップや3Pシュートを確率高く決めたりして、チームの勝利に貢献したいと思います。

 

 

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(月刊バスケットボール)



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