月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.12.25

八村 塁(ウィザーズ)、ゲームウェア着用でMSGでのニックス戦ベンチに座る

 八村 塁が今シーズン初めてゲームウェアでコートに登場! プレーこそしなかったが、八村は日本時間12月24日(北米時間23日)にマンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたニューヨーク・ニックス対ワシントン・ウィザーズの一戦で、ほかのメンバーと同じゲームウェアを着用してベンチに座った。アウェイゲームに八村が帯同するのもこの日が今シーズン初めて。ウィザーズはこの試合に125-117で勝利している。

 

 

 試合前の定例ズーム会見では、ウィザーズのウェス・アンセルドJr.HCは、この日八村がプレーしないことは明言していたが、「近づいていますよ。明確に復帰がいつになるかの予定はありませんが、その過程での一歩ということになります(He’s getting closer. Once again we don’t have a definite timetable for his return. This is just another step in that process)」と話していた。「できるだけ早く実現するといいですね。いずれにしても正しい方向に進むうれしい一歩です(And I think hopefully sooner than later. But it’s a good step in the right direction)」


八村が私服姿ながら今シーズン初めて試合中にベンチに座ったのは、日本時間12月2日(北米時間1日)にホームのキャピタルワン・アリーナで行われた対ミネソタ・ティンバーウルブズ戦。その日から3週間を経た現時点では、ゲームウェアでベンチに座ることで、内面的にもより実戦に向けた気持ちになれるような効果をチームとしては期待しているようだ。


アンセルドJr.HCは「彼は長期間(実戦から)離れてなれているので、皆と一緒にいられて、この場に馴染むことができるなら、どんな機会でも大きな意味があります(He missed a lot of his time, you know. Any opportunity he can you know afford to be around the group, being in this environment)」とこの小さな一歩が持つ意義を説明した。「これは私たちと彼が描いた復帰過程の一部分で、次なる一歩というわけです(you know I think is great. It’s a part of process we mapped out, that he’s mapped out. so just once again, that next step)」

 

 

 この試合では、ケンテイビアス・コールドウェル-ポープとブラッドリー・ビールが安全衛生プロトコル適用下に入り欠場した中で、八村の後輩でゴンザガ大学出身のルーキー、コーリー・キスパートがNBA入り後初のスターターに抜擢された。バスケットボールのメッカとも呼ばれるマディソン・スクエア・ガーデンでのビッグゲームで、キスパートはフィールドゴール7本中6本(3Pショット5本中4本)にフリースロー4本すべてを成功させてキャリアハイの20得点を奪う大活躍を披露している。


試合後会見では、キスパートに八村の初遠征帯同についても質問が飛び、「仲の良い友だちですから、ベンチで一緒にいて、一緒に旅をしてチームと一緒に過ごすのはとてもうれしいことです。僕だけではなく皆にとってそうですね(That’s my guy, that’s my friend. And to see him on the bench with us, travel with us and to be on the team with us is really a great thing not only for me but for everybody)」と話して笑顔を見せる場面があった。


この日のウィザーズはキスパートのほかにスペンサー・ディンウィディーがチームハイの21得点、カイル・クーズマもクラッチスリーを含む18得点など、7人が2桁得点を奪った。敗れたニックス側では、ケンバ・ウォーカーがシーズンハイの44得点と爆発的な活躍。ジュリアス・ランドルが23得点、アレック・バークスが20得点でチームをけん引した。

 

大活躍で勝利に貢献したキスパートも、八村の遠征参加を喜んでいた

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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