月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2021】女子注目選手vol.3 朝比奈あずさ(桜花学園/愛知県①)

感謝を込めて自分らしいプレーで70回目の全国制覇に貢献したい!

 

 

――今年のインターハイは優勝という最高の結果でしたが、朝比奈選手自身、優勝後の取材で悔し涙を流していたのが印象的でした。

 

朝比奈 優勝はうれしかったのですが、個人としては全く納得いかない出来で、悔しさもすごく大きい大会でした。もっと点を取りにいかなければいけなかったし、みんながボールを集めてくれているのに決め切れなかった部分があって…。準決勝(vs.京都精華学園)での留学生とのマッチアップも課題が多く見えましたし、決勝など自分にダブルチームに来たときの対応もまだまだでした。インターハイが終わってからはそうした課題を特に意識して、相手にアジャストして決め切れるように練習しています。

 

――現在のチーム状況や課題を教えてください。

 

朝比奈 今はまだあまり練習試合などはできていませんが、ウインターカップのエントリーに入れるかどうかというチーム内の競争も激しくて、一人一人が切磋琢磨しながら練習できていると思います。課題はディフェンスの精度を上げて、40分間徹底できるようにすることと、オフェンスでは誰かが仕掛けたときの周りの動きが足りないので、周りもしっかり動いてオフェンスをさらに展開できるように作っていくことです。

 

――ウインターカップで『夏とはここが違うぞ』と、成長を見せたい部分はありますか?

 

朝比奈 一番はディフェンスの部分です。インターハイではディフェンスがまだまだ甘いところがあったので、全員でアグレッシブに守って、そこから速い展開で攻めるという桜花らしいバスケットを冬に向けてさらに磨いています。あとは夏の頃より一人一人が声を出せるようになってきたと思うので、そういうコミュニケーションも見せられたらと思います。

 

――ウインターカップは高校最後の大会になりますが、意気込みをお願いします。

 

朝比奈 高校の3年間でたくさんのことを学べましたし、いろいろな人たちに支えられてきました。しっかり感謝の気持ちをプレーで表現して、自分らしいプレーで優勝に貢献したいです。井上先生は次で70回目の全国優勝なので、先生にもしっかり70勝目をプレゼントできるように。今まで先輩たちが積み重ねてきてくださった歴史をつなげられるように、全力で戦いたいです。

 

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(月刊バスケットボール)



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