月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2021】明星学園、女子1回戦は留学生コンビが躍動して徳山商工を退ける

 

12月23日、「SoftBank ウインターカップ2021(令和3年度 第74回全国高等学校選手権大会)」大会初日女子1回戦、徳山商工(山口県①)は明星学園(東京都①)と対戦。明星学園が88-53で勝利し、2回戦に駒を進めた。

 

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1Q、明星学園は193cmのセンター、#85アダム アフォディヤのリバウンドからのシュートで初得点。直後に76梅村成理の3Pシュートなどで、9-0とリードを作る。
ここでタイムアウトを取った徳山商工は、時間を使って攻めていくと中村浩正コーチが“カギを握る選手”と推す#15藤本桃加がファウルをもらい、フリースローで初得点。その後、#5矢原百華主将のシュートなどで得点を重ねるが、ミスも出てしまってリズムに乗れず。28-10と明星学園がリードして1Qを終える。

 

巻き返したい徳山商工は2Q、集中力を高めてディフェンスでプレッシャーをかけていく。速い攻めで点差を縮めていくが、明星学園を崩しきれない。このクォーターは16点ずつ奪って42-26、明星学園リードでハーフタイムを迎えた。

 

続く3Q、明星学園は186cmの#47アディクペ エスター、183cmの#95武井遙菜を共に出してゴール下のディフェンスを強化。それに対して、ベンチから“ボールを回せ”と指示が出る徳山商工は、3Pシュート、ドライブと内、外と仕掛けていき揺さぶりをかけていく。ディフェンスでも粘り強さを見せて速い攻撃につなげたが、なかなか連続得点は奪えない。68-40、明星学園がリードを保って4Qを迎えた。

 

4Q、明星学園は、フレッシュなメンバーを投入。点差を縮めていきたい徳山商工に対して執拗なディフェンスも見せて、チャンスを与えず。キャプテン#5矢原を中心に最後まで、粘りを見せたものの、88-53で明星が勝利した。

 

敗れた徳山商工#5矢原主将は、試合を振り返って「最初のミス、そこが修正できなかったのが反省点です。試合の入りを集中して、できればリードをしたいとチームで話をしていたけど、そこでリードを奪われてしまった」と試合の入りに失敗したと悔いた。終始追いかける展開となる中、#5矢原主将は23得点、9リバウンドをマークしたが、追いつくには十分ではなかった。

 

一方、勝利した明星学園・青木良浩コーチは、「徳山商工は中国1位、インターハイベスト16というチームだし、簡単にいく相手ではないなと思って緊張していました。でも、子供たちは思ったよりいい感じで試合に入れましたね。実は直前の練習ゲームで、大阪薫英と練習ゲームをやって、ひどい目にあっていたんです。でも、次の日は見違えるような試合を見せてくれた。(このチームは)力はあるが、発揮するのがうまくない。ガードのゲームコントロールがうまくいくといいゲームになりますね」とガード陣の働きを評価している。

 

明星学園は、#85アダムが22得点、19リバウンド、#47アディクペが17得点、7リバウンドとチームを牽引。リバウンドでは39本をマークして、徳山商工(26本)を上回っている。

 

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写真/JBA
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)



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