月刊バスケットボール5月号

中部大第一 常田健コーチインタビュー

選手生命を長くできるようにやっていくことが必要

 

 

今夏のインターハイで初の全国制覇を成し遂げた中部大第一。ウインターカップに向けて最終調整に入ったチームは、新たにザムストのパッド付ショーツ「BRAVE-PAD SHORTS」を取り入れた。チームを指揮する常田健コーチに、採用の意図と選手のコンディショニングについて話を聞いた。

 

やらないで後悔したくないので

良いものは積極的に取り入れる

 

ーー常田コーチは例年、選手の体のケアについてどのようなところに気を付けていますか?

 

ウチのチームにはトレーナーがずっと付いていてくれるので、基本的にはトレーナーに任せるようにしています。その中でもサプリメントやドリンクなど、体のメンテナンスや体調管理に関して良いなと感じたものは積極的に取り入れるようにしています。僕はやらないで後悔したくないタイプなので。

 

ーーその一つとしてザムストのパッド付ショーツ「BRAVE-PAD SHORTS」を取り入れたのですね。

 

そうですね。バスケットをしているといわゆる“ももかん”を受けることが多いと思うんです。それって軽視していると重症化してしまうこともありますし、それ以外のケガにつながるリスクもあります。そんなときにこのザムストのショーツを見せてもらい、体を保護するという意味でも必要だと感じました。ケガをしたときに『やっぱりテーピングを巻いておけばよかった』『サポーターをつけておけばよかった』ということって結構あるのですが、先ほども言ったように僕はそれが起こったときに後悔したくないので、良いと思うものがあるのならば取り入れよう、となりました。

 

 

 

指導者も日々アップデート

選手が練習に打ち込める環境を作りたい

 

ーー常田コーチ自身もコーチングのみならず、選手のコンディショニングについての知識を得る機会は多いですか?

 

僕自身、アンダーカテゴリーの強化に携わらせてもらう中で、スポーツパフォーマンスの分野ですごい方々とお会いする機会も多いです。そういった方の話を聞いたり、どんな器具を使ってどんなケアをしているのかを目の当たりにすることもあります。

これは指導者になってからすごく感じることなのですが、自分が学生だった頃は、指導者は自分が経験していきたことを選手たちに教えるものだと思っていたんです。しかし、実際はそうではなかった。指導者自身も新しいものを取り入れたり、新しいことに触れたりして年を重ねるごとに自分をアップデートしていかなければなりません。

 

 

ーーケガに対する考え方もその中で変化してきましたか?

 

そうですね。ケガにも慢性的なものや突発的なものなどいろいろなものがあるので、基本的にはトレーナーと医師の判断に任せています。ケガを負ってしまった選手の復帰プランに関して口を挟むことはしません。僕らが彼らに「何で練習しないの?」なんて言ってしまったら、選手はやる気がないと思われているように捉えてしまいます。今はBリーグというプロの世界があって、生活する上でバスケットがあるので、選手生命を長くできるようにやっていくことが必要だと思うんです。そこを目指している選手が練習に打ち込める環境を作っていきたいですね。

 



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