月刊バスケットボール6月号

大学

2017.11.26

J SPORTS PRESENTS/PLAY BACK『2015年ウインターカップ決勝』④

三上侑希×杉本天昇   みかみ・ゆうき/中央大学2年/184cm/明成高校出身 すぎもと・てんしょう/日本大学1年/185cm/土浦日本大高校出身  

    「2年生のときの優勝は『やった!うれしい』でしたが、3年生のときは『本当に勝てて良かった』という感じでした」(三上) 「決勝戦は人が多過ぎて緊張してしまい、あまり点が取れませんでした」(杉本)   今から2年前の2015年ウインターカップ。男子決勝戦まで駒を進めてきたのは明成(宮城)と土浦日大(茨城)で、試合のほうは大黒柱・八村塁が34得点・19リバウンドと活躍した明成が78‐73で勝利。当時、八村のチームメイトだった三上(当時3年生)も、要所で3Pシュートを沈め優勝に貢献した。一方、2年生エースとして土浦日本大の得点を担ったのが杉本。2人は学年が一つ違うが、U18日本代表では同じチーム。そんな2人に、ウインターカップで対戦したときのこと、後輩へのメッセージなどを語ってもらった。     (③ https://goo.gl/VjUMus からつづく)   ――話は変わりますが、2人はU18ではチームメイトでした。お互いのことをどう思っていましたか?   杉本 三上さんとは中学のときに対戦しているのですが、そのときは外からはシュートせず、中ばかりというイメージでした。それが明成に行って3Pシュートが良く入るようになっていたので、『どんな練習をしたんだろう?』と思っていました。   三上 中学のときの(杉本)天昇はとんがり頭で、一人でボールを持っていって点を取っていて、『これで1つ下の2年生?』と思っていました。その後、土浦日本大に行くと聞いて、土浦日本大にいい選手が集まり始めていたので『ヤバイな』と。それで、U18のときにチームメイトとなったのですが、オフのときはずっとふざけてます。でも練習になると声を出して集中してと、メリハリがありますね。   杉本 三上さんはU18アジア大会のキャプテンをされていて、頼りがいがありました。でもシュート入らなかったときはかなり落ち込んでいて、僕と水野幹太(当時福島南高、現・法政大)で相談に乗ったりしました。   三上 落ち込むタイプなので…。   ――そうした国際大会を経験して、成長したと思うことはありますか?   三上 3Pシュートが入らないときはドライブに行くのですが、国際大会ではフィニッシュまでもっていくことができないケースが多かったので、いかに散らすか、どんなタイミンクでドライブするか、スペーシング、パス回しということをより考えるようになりました。   杉本 日本では2番(SG)や3番(SF)でもいけますが、アジアや世界に行くと通用しないので、1番(PG)をやろうと頑張っています。   ――2人とも大学生になった現在、三上選手は中央大学、杉本選手は日本大学。お互いのことをどう見ていますか?   三上 天昇はうまいのですが、何とか完全に止められるようになりたいです。その上でチームとして勝てるようになりたいです。   杉本 僕もチームで勝つことが第一ですが、三上さんはマークを振り切ってシュートを打つのがうまいので、それを思い切りブロックできるようになりたいです。   ――その大学バスケは、高校バスケほど注目を浴びていないのが現状だと思います。実際プレーしていて、どうですか?   杉本 高校時代はすごくても、大学になるとモチベーションをなくしてしまう人がいるのは事実だと思います。でも、自分はそうしたことに流されず、選手としてまだまだなので、もっと上に行けるようにひたすら努力したいと思っています。同学年の西田(優大・東海大)がA代表候補に入ったり、岡田(侑大・拓殖大)が活躍していたりするので、『負けられない』と思っています。   三上 高校の方が、一生懸命さがあるのは確かですね。でも大学でもしっかりやっているチームがあり、特に僕はこれまで2年間2部だったので、1部との環境や力の違いは感じていました。今年も天昇、岡田君、西田君が活躍していて、(平岩)玄(東海大)もA代表候補になったりと、高校時代にアンダーの日本代表で一緒だったメンバーがみんな活躍していて…。これまで2年間2部だったので、差が出来てしまってつらかったです。でも、その中で、やっと1部に上がることができたので、2年間の遅れを取り戻すように来年のシーズンに向けてしっかり準備していきたいと思っています。 (おわり)   (月刊バスケットボール)    

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