月刊バスケットボール6月号

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2021.12.20

安間志織23得点、9リバウンドもアイスフォーゲル白星ならず - ブンデスリーガ前半最終戦終了時点でチームはリーグ2位

 安間志織が所属するアイスフォーゲルUSAフライブルクが、日本時間12月20日未明にブンデスリーガ前半最後となるアイグナー・エンゼルス・ネルトリンゲンとの試合を戦った。安間はこの試合もスターターで登場して23得点、9リバウンド、4アシスト、3スティールと活躍したが、チームは77-79でアウェイの接戦を落とし、連勝は5でストップした。


序盤に0-6と先行を許したアイスフォーゲルは、安間のドライビング・フローターで最初の得点を奪うと徐々に調子を上げ、第1Q終了時点までには16-17とビハインドを1点に縮めた。安間はトップの深い位置からディープスリーも沈めるなど、追い上げの力となった。


流れが行ったり来たりとなった第2Qは、一時アイスフォーゲルが37-29と8点リードする場面があったが、そこから2-10のランを食らい39-39の同点で終了。しかし第3Qには、54-57の3点ビハインドだった残り2分21秒から、安間のドライビング・フォールアウェイ・ジャンパー、スピードに乗ったダブルクラッチのレイアップなどで13-2のランを展開し、67-59とリードして最終クォーターを迎えた。


第4Qは、安間がトップからこの日21得点目となるプルアップ・ジャンパーを沈めて始まった。しかし以降アイスフォーゲルは得点が動かなくなる。速攻で安間から矢のようなロングパスが通り、実況が「スーパーパス」と絶叫したプレーも、レイアップがゴールに嫌われてしまう。17連続失点を許したアイスフォーゲルは、残り3分30秒の時点で69-76と7点を追う立場となってしまった。


それでもアイスフォーゲルは反撃に転じ、残り1分34秒にフォワードのリナ・ゾンタークがコーナーから3Pショットを決めて77-78まで追い上げる。このプレーはオフェンス・リバウンドをつかんだ安間からのアウトレットパスをゾンタークが決めたプレーだった。


しかし、時間もあり何度か得点のチャンスも訪れた中で、ボールをネットに沈めることはできずに試合終了。悔しい今シーズン3敗目となった。


アイスフォーゲルはこの試合でリーグ内のライバルとひととおり一度ずつの対戦を終えた。10勝3敗は単独2位の成績だ。トップを走るラインラント・ライオンズ(12勝1敗)とは2ゲーム差。次戦は日本時間12月23日早朝の対キャピトル・バスキャッツ・デュッセルドルフ戦となる。


この相手は安間のブンデスリーガにおけるデビュー戦となったシーズン初戦で、84-70のスコアで下した相手。安間はこの試合でいきなり34得点を記録する鮮烈なブンデスリーガデビューを飾った。この試合を皮切りに、安間は前半戦13試合で平均20.9得点、5.8リバウンド、6.2アシスト、2.6スティールと上々の数字を残している。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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