連勝中のSR渋谷を支える頼もしい6thマン
伊藤欠場後、ガードのスタメンは#32山内が務めているが、ベンドラメはほぼ毎試合20分を超えるプレータイムを獲得。さらにスタメン出場はここまで2試合と、完全にシックススマンとして起用され、チーム事情もあって2番でも時間帯が多い。 本人もその起用法を理解しており、「流れを変えたり、チームの勢いを殺さない仕事があるし、コートに立っている時間も長いし、ジェフさん(勝久ヘッドコーチ)に勉強させてもらっていると思い感謝しています」と話す。 この試合でも控えから出場すると、持ち前の積極性でチームの流れをさらに加速させる。「ミスが多かった」と3つのターンオーバーは犯したが、終わってみれば10得点、5リバウンド、3スティールと攻防で活躍を見せた。 特に4Qの残り7分4秒で、速攻から3Pシュートを沈めたシーン。これは島根が追い上げていた時間帯での大きな一本で、島根の鈴木ヘッドコーチもこのシュートには舌をまいた。 当の本人はこのシュートを、「あの場面はボールをもらう前からノーマークになる感じがしていたので、『これは決めないといけない』と思っていました」と振り返る。そして「ノーマークになったらシュートを打たなければいけないし、決めなければいけないと思って試合に臨んでいます」という発言を考えれば、いつもどおりのシュートだったのだ。 ディフェンスに関しても、「僕はオフボールのスティールを狙うタイプなので、それはガードがプレッシャーをかけてくれれば、浮いたり簡単なパスになると思います」と、チームメイトへの感謝も述べたベンドラメ。 コート上で見せるアグレッシブなプレーとは裏腹に謙虚な性格の持ち主で、人懐っこい。これがチームメイトからもファンからも好かれる理由である。 こうした姿勢こそ、2年目ながら数字以上の活躍を見せるベンドラメのすごさだ。頼れる若きシックススマンが、ハイレベルの東地区でチームを上位に押し上げる。
※今月25日発売の「月刊バスケットボール1月号」には伊藤駿選手とベンドラメ礼生選手の対談を掲載! (月刊バスケットボール)