月刊バスケットボール5月号

大学

2021.12.08

【インカレ2021】注目選手 VOL.1/大倉颯太(東海大)&江村優有(早稲田大)

大倉颯太東海大#11/4年/185cm/G/北陸学院高)

 

 

ケガから復活を遂げた

東海大の絶対的エース

 

 高い身体能力とスキル、バスケットIQを兼ね備える大倉は、観客を引き込むような華やかなプレーが魅力。昨年のインカレでは東海大を2年ぶりの優勝に導き、当時3年生ながら最優秀選手賞とアシスト王に輝いた。だが、順風満帆に見えた彼をアクシデントが襲ったのは今年2月。前十字じん帯断裂と半月板損傷の大ケガで、全治12か月と診断されたのだ。それでも、周りのサポートと本人の地道なリハビリによって、リーグ終盤に予定より早く戦線復帰。「支えてくれた人たちへ感謝の気持ちを伝える機会がやっと来たなと。仲間を引っ張れる活躍、パフォーマンスをしたいです」と誓う大倉は、インカレで完全復活を果たすはずだ。

 

 

江村優有早稲田大#23/1年/160cm/G/桜花学園高)

 

 

昨年のウインターカップの星

ルーキーにして抜群の存在感を発揮

 

 昨年のウインターカップで優勝を飾った桜花学園高。その桜花学園高で、未曽有のコロナ禍という困難な1年間をキャプテンとして仲間たちを引っ張り、高校生活最後で最大の舞台でチームを頂点に導いたのが江村優有だ。

 大学のルーキーとして過ごしてきたこの1年間も、積極的に得点を取りにいくポイントガードとして早速、存在感を発揮。秋の関東リーグでは総得点ランキングで4位、試合当たり平均得点で5位、3Pシュート成功数では1位(タイ)、フリースロー成功数でも2位と、その奮闘ぶりが個人成績の数値になって表れており、さらに、小さな体でリバウンドに飛び込む勇敢さも発揮している。リーグ戦を振り返って江村は、「春のトーナメントのときよりも積極的に声を出して、周りとコミュニケーションを取りながらできたのが成長できた部分。課題は、ディフェンスでもオフェンスでも、もっとプレーの精度を上げることです」と語っていた。インカレでは、さらに成長した姿を見せることだろう。

 

(月刊バスケットボール)



PICK UP