月刊バスケットボール6月号

Wリーグ

2017.11.14

大ケガから復帰の東京羽田#10小山・「今はバスケットをしていることが楽しい」

11月12日のトヨタ自動車戦、試合には敗れたものの、3Pシュート5本を沈めて存在感を発揮したのがJX-ENEOSから今シーズン、東京羽田へと移籍した#10小山だ。   そもそも小山は、昭和学院高で活躍したオールラウンダー。しかし、3年のウインターカップ3位決定戦で膝のじん帯断裂という大ケガを負うと、JX-ENEOS入団後は、リハビリの日々。それでも約1年後、練習に復帰するまでに回復したのだが、1か月も経たないうちにまたしても膝のじん帯を断裂してしまう。それでも再度復活を果たしたのだが…、今度は膝の半月板を手術。したがってJX-ENEOSでは3シーズンで3試合、6分しか出場していない。   そして今シーズン、飛躍の場を求めて東京羽田へ。7月のサマーキャンプ以降、練習に本格的に参加すると、今は1試合で20分の出場が可能になるまでに復活。11月12日の試合では今シーズン初のスターターも務めた。   「今はバスケットをしていることが楽しいです。3年間思いどおりにできなかったから、こうやって試合に出ることも。それにスタートで出させてもらったのも何年ぶりかなので」と、楽しそうに語る。   これまでの3年間、心が折れたことはあったが、「まだ若かったのでバスケットを続けなかったらもったいないと思ったし、(大学で活躍する同級生を見て)“大学に行けばよかったかな”と考えるのも嫌で。やるしかないと思っていましたね。でも、(リハビリなどを)頑張っていたら、“今ここにいる”という感じです」と語る。  

「東京羽田は明るいチーム」と、小山   今は、東京羽田の一員として必死に戦っている最中。だが、話がJX-ENEOSの#3山田、#32宮崎、#13西山の同級生になると、「負けたくないですね。シュート確率とか、得点とかは一応チェックしています」と、笑う。特にシーズン直前で大ケガを負い、現在リハビリ中の西山については、「西山の分まで頑張ろうと思います!」と力強く語った。   試合にこそ多くは出られなかったが、チャンピオンチームで学んだ3年間は大きい。「もっと自分で追い込んでいきたい」と目を輝かす小山は、東京羽田に新風を巻き起してくれるだろう。  

181cmながら3Pシュートも放つ   (月刊バスケットボール)

PICK UP