月刊バスケットボール5月号

男子バスケ日本代表、対中国代表第2戦はPG総入れ替え、須田侑太郎(名古屋D)も登録へ

 11月27日に行われたFIBAワールドカップ2023アジア地区予選Window1の対中国代表戦で63-79の黒星を喫した日本代表は、翌28日の第2戦に向け登録メンバーに大幅な入れ替えを行った。


登録変更のポイントは初戦で名を連ねたポイントガードの3人(#1齋藤拓実、#2富樫勇樹、#21藤井祐眞)が、初戦を休んだ3人(#9ベンドラメ礼生、#15岸本隆一、#20寺嶋 良)と交代する形となる点が一つ。ポイントガード3人の平均身長が172.3cmから179.3cmへと上昇するとともに、コンボガードとしての能力も期待されるベンドラメが加わることで、初戦とは異なる強みを発揮することが期待できるセレクションだ。


もう一つ、岡田侑大に変えて須田侑太郎を登録した。ほぼ同じサイズのシューティングガード同士の入れ替えとなる。

 

左からベンドラメ礼生、岸本隆一、須田侑太郎、寺嶋 良(写真©JBA)

 

 新チームでの初戦を終えた直後のメンバー入れ替えだが、中長期的な視点で深刻な意味合いを持つものではなく、勝利を求めながら実戦の機会でできる限り人材を試す考えのようだ。例えば試合後の会見でトム・ホーバスHCは初戦でキャプテンを務めた富樫について、チームの重要な存在として評価をしていた。「これからもっともっと、全員がうまくなると思います」ともコメントしており、試合に出場しなかったメンバーも含め、候補全員を今後も戦力の一部として見ていくものと思われる。


試合結果は厳しいものとなったが、登録を外れるプレーヤーたちも個々に良さを発揮していた。齋藤はフィールドゴール3本中2本を決めての4得点に3アシスト。富樫は7得点、5アシスト、2リバウンドで、アシストはゲームハイに並ぶ数字だ。藤井は3Pショット1本とフリースロー2本で稼いだ5得点に、持ち味のプレッシャーディフェンスで±が+4。岡田はフィールドゴールが決まらず本人には物足りなさがあるかもしれないが、特に第4Qに積極性が増し、終盤フリースローで2得点を奪っている。

 


☆日本代表(FIBA世界ランキング35位)
※プロフィールはNo. 名前(年齢)、ポジション、身長(cm)/体重(kg)、所属


3 ルーク・エヴァンス(30) C 203/100 ファイティングイーグルス名古屋
6 比江島 慎(31) SG 191/88 宇都宮ブレックス
9 ベンドラメ礼生(28) PG 183/83 サンロッカーズ渋谷
10 竹内公輔(36) PF 206/100 宇都宮ブレックス
11 アキ・チェンバース(31) SF 191/90 群馬クレインサンダーズ
15 岸本隆一(31) PG 176/75 琉球ゴールデンキングス
17 須田侑太郎(29) SG 190/87 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
19 西田優大(22) SG 190/90 シーホース三河
20 寺嶋 良(24) PG 179/77 広島ドラゴンフライズ
32 シェーファー アヴィ幸樹(23) PF 206/106 シーホース三河
51 古川孝敏(34) SF 190/92 秋田ノーザンハピネッツ
88 張本天傑(29) SF 198/100 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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