月刊バスケットボール6月号

MORE

2021.11.21

安間志織が13得点、7アシストでアイスフォーゲルの7勝目に貢献

 日本時間11月21日未明(ドイツ時間20日)にティップオフを迎えたドイツ女子ブンデスリーガ公式戦、BCファーマサーブ・マーブルク対アイスフォーゲルUSCフライブルクの一戦に安間志織が出場。13得点(フィールドゴール3/8、3P1/3、フリースロー4/4)、7アシストに加え2スティール、1リバウンドの成績で、83-74の勝利に貢献した。安間は33分29秒の出場で±も+10。前試合から2週間日程が空いた後のアウェイの戦いだったが、この日も躍動感あふれるプレーでチームをけん引した。


開始早々、安間のパスを受けたクリスタ・リードの3Pショットで先制点したアイスフォーゲルは、約3分半の間に9-0までリードを広げた。その後13-10と詰め寄られた第1Q終盤以降、安間は速攻でフィニッシュに向かう相手のボールを叩き落としてターンオーバーを誘い、残り6秒にはドライブ&キックで再びリードの3Pショットをアシストするなど良い動きを見せた。


16-12で始まった第2Qはベンチに座る時間が長かったが、最後の約2分半にトップからのロングツーとフリースロー4本で6得点。スピードに乗った速攻を演出し、イージーバスケットをお膳だてするなど2アシストも記録した。


47-36の11点リードで迎えた第3Qには、開始2分半過ぎからアイスフォーゲルが10-0のランを展開。その中で安間は、この日唯一の3Pショットを含む5連続得点と速攻からのアシスト1本で7点に絡む。チームこのランでリードを60-40と20点差まで広げ、主導権を握った。


この日の安間は、オフェンスではNCAAディビジョンIのキャンベル大学でプレーしたベテランガード、トニーシャ・ベイカーらに厳しくマークされていたが、スピードを生かしたペネトレーションで攻めるときは攻め、味方にワイドオープンな状況があるときには切れの良いパスを回すなど、落ち着いたプレーメイクぶりだった。


第4Q終盤に奪った自らの最後の得点は、ピック&ロールから2人のディフェンダーをスプリットしたあとのプルアップ・ジャンパー。しかし同じ時間帯で、逆にスイングされてきたボールをトップで受け、自らも得点を狙える状況からより効率的なコーナーのシューターへの“ホッケーアシスト”を展開したプレーもあった(最終的には得点にならなかったが)。


安間のメリハリのあるプレーメイクも発揮され、第9週(Round 9)で今シーズン7勝目(2敗)を手にしたアイスフォーゲルは、ジロライブ・パンサーズ・オスナブリュック(7勝2敗)、TKハノーバー・ロクセ(6勝2敗)と2-4位を激しく競い合っている(ハノーバーの試合が日本時間の翌11月22日のため、それまで第9週終了時点の順位が確定しない)。次戦は日本時間11月28日未明(ドイツ時間27日)のヘルネTCとの対戦。ここまで6勝3敗で、アイスフォーゲルにとっては油断できない相手だ。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



PICK UP