月刊バスケットボール6月号

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2021.11.07

安間志織(独ブンデスリーガ、アイスフォーゲル)、8試合目は31得点で勝利に貢献

 安間志織が所属するドイツ女子ブンデスリーガのアイスフォーゲルUSCフライブルクが、日本時間11月7日未明に行われた今シーズン8試合目となるTSV1880ヴァッサーブルクとの試合に出場した。スターターとして登場した安間は、この試合でフィールドゴール17本中10本(うち3Pショットは7本中2本)を成功させ31得点、5リバウンド、4アシスト、6スティールの大活躍。チームも70-59の快勝を手にした。

 

 31得点は安間のブンデスリーガにおけるキャリアにおいて、デビュー戦で記録した34得点に次ぐ2度目の30得点越え。また6スティールはドイツでのキャリアハイだ。


女子ブンデスリーガは今週からライブスコアやスタンディングスなどの最新情報を発信する公式アプリ(SWISH)を稼働させており、表示はドイツ語だが試合結果や個人スタッツがスマートフォンで容易に確認できるようになった。安間をはじめ、リーグ所属の全プレーヤーのゲームログ(個別の試合のボックススコアやプレーバイプレー、ショットチャートなど)も見ることができる。個人スタッツのランキング集計に一部のデータがまだ反映されていないなど、まだすべての機能が完備した状態になっていないが、試合の映像を見ながらリーグの流れを追う上での参考として楽しむ助けになる。


この公式アプリで、8試合目を終えた時点で確認できるデータを全試合分集計したアベレージとしては、安間はここまで平均22.4得点、5.6リバウンド、5.4アシスト、2.6スティールという成績だ。シューティングは2Pフィールドゴール成功率が54.8%、3P成功率が32.9%、そしてフリースロー成功率は91.7%と高確率。8試合中5試合で20得点以上を記録しており、日本時間の10月24日に行われたルトロニック・スターズ・ケルターンとの対戦では27得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブルに加え4スティール(*1)も記録していた。


アイスフォーゲルはこの試合を終えた時点で6勝2敗。同じ勝敗で14チーム中の2位から4位までが並ぶ中、得失点差で4位に位置している。首位に立つラインラント・ライオンズはアイスフォーゲルが前週89-96(*2)と激闘の末敗れた相手で、開幕から負けなしの8連勝中だ。しかし、直接対決の試合内容を見ても、現状のスタンディングスから見ても、アイスフォーゲルはシーズンの中盤以降で追いつける射程距離にいる。


チームとしての平均81.3得点はリーグのトップで、安間の22.4得点はその中でチームトップの数字。チャンピオンシップも、スコアリングリーダー、アシストリーダーなど個人成績上の勲章も、コンディションを維持してしっかり戦っていければ十分にねらえる位置だ。

 

*1=10月25日投稿の記事では公式スタッツ公開前の手元集計で25得点、8リバウンド、11アシスト、1スティールと記載しています

*2=11月1日投稿の記事では、当初リーグ公式サイトで掲載されていた90-96の最終スコアで記載しています


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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