月刊バスケットボール6月号

国内

2021.11.03

アルバルク東京が4次ラウンドに進出 – 第97回天皇杯上位10チームが確定

 アリーナ立川立飛を舞台に開催された第97回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会3次ラウンド東京会場で、11月2日に4次ラウンド進出決定戦が行われ、アルバルク東京が香川ファイブアローズに対し109-75で勝利した。これにより、4次ラウンドに出場する全チームが確定した。

 

東京会場試合結果(11月2日分、10回戦)
A東京が高確率のオフェンスで圧倒


アルバルク東京109-75香川ファイブアローズ
A東京 109(30 25 29 25)
香川 75(24 09 23 19)
※A東京は4次ラウンド進出決定


B1とB2の対戦となったこの試合は、開始からの3分間、両チームともミスショットが1本もない非常に引き締まった滑り出しとなり、第1Qは30-24とA東京がわずかに2ポゼッション差でリードする展開となった。フィールドゴール成功率が、A東京が72.2%、香川が68.8%とどちらも非常に高く、3Pショット(A東京が6本中4本成功、香川が3本中1本成功)でA東京が優位に立ったものの、香川もこのクォーターだけで10得点を奪ったテレンス・ウッドベリーを中心に食らいついた。

 

 しかし第2Q開始早々から流れはA東京に傾く。伊集貴也がミドルジャンパーで26-31とした後、A東京は田中大貴のロングツー、小酒部泰暉のミドルジャンパー、ライアン・ロシターのドライビング・レイアップとそのプレーで得たアンドワンのフリースローで37-26と11点差に突き放す。その後このクォーターの残り5分52秒にセバスチャン・サイズがポストアップからのランニング・フックを決めたところまで、12連続得点で43-26。プレッシャーの強い香川のディフェンスにも動じることなく良いフロアバランスでボールをシェアしたA東京は、その後も高確率のオフェンスで得点を奪い続けた。

 

 最終的にA東京は、試合を通じてフィールドゴール成功率が67.7%、3P成功率も52.9%。サイズの21得点を筆頭に6人が2桁得点を記録し、チームとして109得点の圧勝となった。今大会をつうじて際立った健闘ぶりを見せた香川だったが、この試合ではディフェンスのローテーションでA東京の秀でたパス回しに対応しきれなかった。逆にA東京は、その状況で生み出されたワイドオープンの得点機を確実に生かすことができた。


A東京が3次ラウンドを勝ち抜いたことにより、第97回天皇杯の4 次ラウンド以降の組み合わせは以下のとおりとなった。

 


☆試合日程と会場
≪4次ラウンド≫
1. 琉球ゴールデンキングス対秋田ノーザンハピネッツ/沖縄アリーナ(沖縄県沖縄市)
2. シーホース三河対信州ブレイブウォリアーズ/ウィングアリーナ刈谷(愛知県刈谷市)
3. 大阪エヴェッサ対アルバルク東京/おおきにアリーナ舞洲 (大阪府大阪市)
4. 川崎ブレイブサンダース対富山グラウジーズ/川崎市とどろきアリーナ(神奈川県川崎市)
開催日: 2021年12月1日(水) ※試合開始時刻は後日発表

≪クォーターファイナル≫
日 程: 2022年1月5日(水)
会 場: Bリーグ2020-21シーズン上位クラブのホームエリア内アリーナ(2会場)

≪セミファイナル≫
日 程: 2022年2月9日(水)
会 場: 船橋アリーナ(千葉県船橋市)=表中のM95/ブレックスアリーナ宇都宮(栃木県宇都宮市)=M96
※Bリーグ2020-21シーズンB1(1-2位)クラブのホームエリア内アリーナ(2会場)

≪ファイナル≫
日 程: 2022年3月12日(土)
会 場: 調整中(東京近郊)

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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